茨城県民は歩かない。だから、どこまでを近所と言っていいのか、いまひとつ分からない。ただストレスなくドライブはできるので、家から車で30分圏内なら、もはや近所認定でもいいのではないか。
その“近所”にJAZZ喫茶がある。
その名も
「JAZZ & COFFEE 三州亭」。三州亭はミスティと読む。有名曲「Misty」から引用したのだと思う。ジャズ好きなら、そのメロディが頭をよぎるだろう。あまりに有名な曲なので、「ミスティ」という同名の店は各地にある。でも漢字を当てているのは、少し珍しいかもしれない。
この三州亭、自分が知る限り、トップクラスで入店しにくいJAZZ喫茶だ。何せ、
- 関東鉄道常総線というディーゼル鉄道の新取手駅下車。生活路線なので繁華街は皆無。
- 店は駅のそば。ただしGoogle Mapがないと通り過ぎると思う。(それくらいの場所)
- ビルの2階はいいとして、1階は普段誰もいないフロア。灯りも付いていないかもしれない。(1階では月1回ペースでジャムセッションがあったようだが、2026年も続いているかは不明)
- 1階の右脇の扉を開けると階段。それを上がっていく。ここも多分暗い。
- 2階の上がり口、左に店の扉がある。だが扉に窓はなく、店内の様子は分からない。
- 勇気を出して扉を開けると「ここは店なの?」という空間が広がる。しかもワンフロアでやたら広い。元キャバレーらしい。
- マスターお一人のみ。おそらく客もいない。広さの割に座席も少ない。お世辞にも片付いているとは言えない。
つまり店に入るには、3回扉を開けなければならない。JAZZ喫茶だけでもためらうのに、こんなハードルの高い店があるとは。

それでも「JAZZ & COFFEE 三州亭」を、我々はオーディオ雑誌で意外に見ることができる。
それは長岡式スピーカーを使っているからだ。オーディオ評論家の炭山アキラ氏が(上記基準の)ご近所にお住まいなのもあるのかもしれない。
だからステレオ誌の年1回の自作特集に時々顔を出す。手持ちの中では、2022年8月号「バックロードホーン スピーカーの世界」に紹介されていた。炭山氏とTOP WING 菅沼氏のお二人で訪問されていた。
今回聴いたのは、フォステクス20cm×2発+ヤマハ ホーンツイーターのバックロードホーン。バックロードホーンはモノラルながら今も自分も使っているし、以前はそこそこ長い期間、長岡式スーパースワン D101Sを使っていたので馴染みがある。