植えていないのに収穫できるもの、はある。
例えばニラ。種が勝手に飛散して、庭中に増えた。白い花がきれいなのと、育っても30cm程度だし幅も取らないので、抜くこともなく放置している。
例えばシソ。これも一度苗を植えただけなのに、種がばら撒かれたようで、毎年あちこちから生えてくる。こちらは樹勢が強く、縦横1mくらいになるから、見つけ次第引き抜く。
例えばミョウガ。日陰に植えたら、これも勝手に増えた。根を伸ばして増えるものの、むやみに広範囲へ広がってはいかないので、これも放置。夏場は重宝する。
今回のこれは、それらとは違う。
植えてもいない、過去に植えたこともないウリができたのだ。購入したキュウリの苗から。
なぜこんなことが起きるのか。
キュウリは接木苗(つぎきなえ)だったからだ。接木苗とは、2つの異なる植物の茎をつなぎ合わせて作った苗のこと。トマトやナス、キュウリ、スイカなどの野菜や、果樹の苗によく使われる。
根になる強い植物(台木)に、美味しい実のなる植物(穂木)を継ぐことで、病気や害虫、連作障害(同じ土で続けて育てると生育が悪くなる現象)に強くなると言われている。
今回購入したキュウリ苗の台木が何だったのかは分からない。通常はカボチャ(ウリ科)らしい。
普通は台木から芽が伸びることはないのだが、何事にも例外はある。本来は見つけたら、すぐに手で摘み取らなければならない。何せ生育力の強い植物を台木にしているわけで、放置すると、その勢いに負けてキュウリが枯れてしまうこともあるらしい。
今回は、枯れなかったが。

その「植えたこともないウリ」を、Googleで画像検索してみた。金糸瓜(そうめんカボチャ)ではないか、という結果だった。加熱してほぐすと、そうめんみたいになるアレだ。
本当かな。違うと思うが...。
まだ収穫していない。もちろん、割ってもいない。
完熟まで待つつもりもないが、晩秋の楽しみが一つできた。