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テーマ:60年代米国音楽(313)
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“Sugar Town”by Nancy Sinatra 1966
ナンシー・シナトラが続くなあ。いろいろ思い出してみると、この人はずいぶんヒット曲があったもんだ。 日本では『にくい貴方 (These Boots Are Made for Walkin')』の次にこの『シュガー・タウンは恋の町 (Sugar Town)』が流行った。 『シュガー・タウンは恋の町』というタイトルからもわかるように、この歌は実に軽快なリズムとわかりやすいメロディーで、あの「♪ シュシュッシュー シュシュッシュー シュッシュシュッシュシュッシュー シュガータウン」という繰り返しは一度聞いたら忘れられない。 『にくい貴方』と比べてみると、『シュガー・タウンは恋の町』は極端に印象の違う歌だったが、どちらもあのリー・ヘイズルウッドおじさんが書いた曲だ。この2曲だけでも彼の才能は十分に窺い知ることができる。 リー・ヘイズルウッドはナンシー・シナトラとデュエットで何曲か歌っていたから、きっとよくご存じの人も多いと思う。日本ではこの二人の歌では『サマー・ワイン』がおなじみだ。 さて「シュガー・タウン」はどんな町なんだろう。 そりゃあ「恋の町」だろうって? まあタイトルはそうだけれどね。果たしてどんな歌詞なのか。これが流行った頃には全然気にも留めていなかったので、今回じっくり読ませてもらって、ずいぶんいろいろわかったんだな、これが。 まず、「恋の町」かどうか…。 結論:全く「恋の町」などではない。 いやあ、驚いたなあ。少しぐらいは「恋」をにおわせるフレーズか単語ぐらいはあるだろうと、予想していたのに…。予想は見事に裏切られてしまった。 どう拡大解釈しても、「シュガー・タウン」は「恋の町」ではなかった。 一言で言うと、「シュガー・タウン」は「マイペースで生きて行ける心休まる町」なのだ。 「草の上に寝ころべば、悩みもすぐに消え、他所が雨でも晴れて」いる。 で、4番の歌詞がすごいぞ。 ♪ もしわたしに百万ドルでも千万ドルでもあったら あなたたちみんなにあげるからね そしたらそれを持ってどこかへ行ってよ そうすればわたしは一生暮らせるわ シュシュッシュー シュシュッシュー シュッシュシュッシュシュッシュー シュガー・タウンでね そうかあ、「百万ドルでも千万ドルでも」くれるのかあ。それだったら、それを持って「どこか遠くに行って」もかまわないなあ。だけど、そんなにまでして独り占めしたい町なのかと思うと、一度住んでみたくなるなあ。…シュガー・タウン。 (文中訳:穴沢) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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