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2011/07/18(月)22:47

なでしこジャパンの快挙

 この話題はもうさんざん語られたと思うし、日本中が歓喜の渦だと思うのだけど、なんだか私はいまだに信じられない気持ちである。  もちろん素晴らしい快挙だし、日本の誇りと思うし、アメリカに勝ったこの一戦は歴史に残る好ゲームに違いない。  澤選手が今大会5点目を決めたとき、これで澤は得点王に躍り出た、とアナウンサーがコメントしていた。そのとき私は、「じゃあもし優勝したら、澤はMVPになって、今までの功績に報いる形になるなあ…」とボンヤリ思った。と同時に、「そうなったら出来過ぎ」とも思った。今日の試合はヒヤリとする場面も多く、やはりアメリカ優勢と感じる部分もあったから。  が、どうだ。出来過ぎと思ったそれが、現実のものとなった。まさかまさか、優勝してしまうだなんて。  日本は運に恵まれていたのかもしれない。が、それは結果論。どうこう言う前に、最後の最後まであきらめず、目の前の時間を使っていく尊さに、改めて気づかされたように思う。  和を重んじる日本文化に、サッカーは合わないのではという意見を聞いたことがあるが、どうなのだろう。しかし高度経済成長時代は、日本にはハングリー精神があった。だからなのかどうかは解らないが、メキシコ五輪では、サッカー銅メダル獲得。ドキュメンタリー番組で何度か観たが、すさまじい試合だった。  なでしこジャパンには、「女子サッカーとして結果を出さなければ」というハングリー精神があったと思う。同時に、チーム全体、日本の被災地…すべての要素に対して誠実に、ひたむきに、日本的に、一心不乱に走ろうとする姿勢。その結果、勝利の女神が微笑んだのだろう。そんな気がしている。  久々の明るい話題。なでしこたちに、心からの敬意と賞賛を送りたい。

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