2007/01/10(水)12:21
尾道ロケ地巡礼「転校生」御袖天満宮
尾道三部作・新三部作で知られる
大林宣彦監督の代表作「転校生」のロケ地巡礼から。
●御袖天満宮の石段
このブログでも既にお馴染み、映画で最も印象的な階段。
物語の始めと終わりに舞台となる。
そこでは、
蹴られた空き缶が弾んで屋根に当たるシーンも挿入されていた。
空き缶の転がる音が鈴のように響き、
映像に超自然的雰囲気を醸し出す効果をあげる。
●御袖天満宮
映画で社殿そのものはスルーされているが、
周囲をスモーク(霧)で包む事によって怪しげな兆しが表現された。
神社という何か神秘的な雰囲気が強調されたため、
二人が石段を転げ落ちるシーンも
それ自体が昔話のような和風の超常現象として映る。
なお、御袖天満宮の起源は・・・、
菅原道真公が左遷されて筑紫国太宰府へ下る途中、
尾道に船を寄せて休んだとされ。
その時、金屋という者が尽くしたことに感謝し片袖を与えたという。
その袖を御神体とするのが御袖天満宮。