2007/01/28(日)01:03
尾道ロケ地巡礼「千光寺山」玉の岩
尾道三部作・新三部作で知られる
大林宣彦監督作品等のロケ地巡礼から。
●玉の岩
ロープウェイで千光寺山へ昇ると、
途中「玉の岩」(写真左)の近くを通る。
もしそこが寺でなく神社ならば御神体だったであろう巨岩。
それらを眼下に望んだ後、
ロープウェイ山頂駅へ到着する(写真右)
遠い昔、玉の岩の上には光る玉があったとの言い伝えがあり、
現在はそれを模した球体が置かれている。
伝説によれば、玉は盗賊に盗まれたのだという。
彼らが船で運び出そうとした時、
誤って海に落とし沈んでしまったため、
そこが「玉の浦」と呼ばれるようになったという説も。
●玉の浦
千光寺山から見おろした玉の浦。
大林映画等にもよく挿入される見慣れた尾道水道の景色で、
なにげに海、陸、島の配置とバランスがイイ。
写真右はロープウェイ山頂駅から千光寺へ下る途中にある句碑。
掘られている句は、
ぬばたまの 夜は明けぬらし 玉の浦に あさりする鶴 鳴き渡るなり
(万葉集 巻一五・三五九八)
瀬戸内の「玉の浦」を詠んだ句だが、
実はこの句、尾道とは別の玉の浦を詠んだという説もある。