うっかり使えない農業用語
直売仲間が集まったときに、「うちは自然農法だから~」「有機栽培でやってるんです。」と言う人がいます。本当に有機認証を受けているなら消費者に後ろ指さされることはないのでいいのですが、有機肥料を使っている。あるいは堆肥しか使っていないからというのでは話しになりません。「それはあなたのイメージです。」と言うしかない。有機栽培をするにはそれなりの土づくりと作物品種の選定が無ければ成り立たないし、栽培履歴もちゃんとなければならない。使える土壌改良材も選ばなければ行けないし、時々売り込みのある調理済み食物残渣のリサイクル肥料は決して有機には使えないだろう。ましてや、「自然農法」というなら不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)と言うことになる。だからふだん近くのお店で買えるF1の種では役に立たない。在来種のその地で古くから育っているものを採取して作ることが大切だ。他人様に販売せず自分の楽しみ・自給なら何を言おうといいけれど、直売という形で対価をいただいて販売するものには正しい表現が大切。グループで運営する場合、間違った表示や口頭での説明は全体のイメージに関わる。個人でやっていても地域の農業に影響が出ることもある。お金をいただく以上、プロなのだから・・・。こちら 自然に生えてるエゾエンゴサク。これは、自然栽培のワラビ近くでとったワラビの根を林の中に植えて自然に増えるのを待った。