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カテゴリ:GMO・遺伝子組み換え作物
今日は、ゲストに北大大学院農芸化学研究科の喜多村先生を迎えた。
先生は大豆の育種の専門家で日本育種学会会長。 このフォーラムに参加している空知の「GMO大豆を作ったことのある~これからも作りたいと思っている大豆農家」の意見にたいして、どういう科学的見地からコメントされるのか、私の興味の行くところ。 ![]() もともと文明は 野生の植物を作物化したところから発生 中国ではキビ・メソポタミアでは小麦・中央アメリカではトウモロコシなど~ 農耕が始まって富の蓄積があって文明が始まる。 しかし、メソポタミアや中央アメリカ(インカ)などは過度の作付けにより滅びていった。 中国はその後のヨーロッパでは輪作体系などを確立していったので続いていった。 土地が増えずに収量を伸ばすには(品種改良・化学肥料・機械化)がちからになっている。 世界の穀物の生産量を時系列で見ると、小麦やイネは頭打ちの状態。 すでに品種改良のもと、交配による遺伝子の組み合わせが尽きてきた状態。 トウモロコシではまだ雑種強勢による収量増がつづいている。 このままでは貧困な国から(すでに始まっていることだけど)食糧不足から人を減らしていくしかしょうがない。 人口増に対応する準備は学問として持っていなければならない。 1996年にモンサント者の大ヒット商品「ラウンドアップ耐性大豆」が商業栽培されるようになったが2004年には世界で8000万ヘクタールでGM作物が栽培されている。 なぜこんなに増えたのか~アルゼンチンやブラジル・パラグアイなど栽培大国では不耕起栽培が普通。省力化して大規模栽培(100~100ヘクタール)ではGMOはすごい魅力・・と言うわけ。 日本のような30~50という面積にはなじまないのではないか。 日本では食糧難に緊急性がなく、当面商業栽培はないだろう?・・ ・・これには 作りたい農家サイドから、後継者不足とすすめられつつある担い手集中政策により一戸あたり面積が増大してくると商業栽培が必要、必要になってから始めたのでは普及に10年もかかってしまう。・・・と言う意見あり。 私のネズミ脳では爆発しそうな情報量だけど、とてもおもしろい勉強が続いてます。 続きはまたね。 写真がなんもおもしろくはないので、困ったもんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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