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カテゴリ:GMO・遺伝子組み換え作物
寒さが雪に先行する千歳も東側のもっとも寒い駒里では、土が凍ってから雪が降ります。
凍った土の上で跳ぶと着地が骨に響くほど堅いんです。 その上にうっすらと雪が積もりました。 ![]() 冬本番へ季節は進みつつ、もう春の準備をしているものもあります。 ニワトコの芽はこんなにしっかりしています。新緑の色ですよね。 ![]() サクラの芽もこの中に花や葉が春を待っているのでしょうね。 このような木々も元は一つの品種だったのかも知れません。 前回のGMOフォーラムで、ちょっとおもしろい遺伝子組み換えの話を聞きました。 お話しして下さったのは北大大学院の喜多村先生です。 地球の大陸は元は一つだったのですよね。 それが5大陸にだんだんと別れ離れていったのですよね。 サヤインゲン(マメ科インゲン属)の原産地は中央アメリカあたり、アズキ(マメ科ササゲ属)はパミール高原だとかインドシナあたり。 この二つの属に分かれる前、きっと陸続きで同じマメだったのでしょう。 インゲンには貯蔵中の豆を虫が食べると消化酵素の働きを阻害する物質(ある種のアミラーゼーインヒビター)を生成する能力があるためゾウムシなどから食害されない。 しかしアズキはその能力を進化の過程か作物化の過程で失っていて(中央アメリカにその種の天敵がいなかったのか)日本でも府県ではアズキゾウムシの食害が激しいそうです。 そこでアズキの先祖が持っていた「失われた能力」を取り戻す・・・と言うことができるそうです。この二つの属は約800万年前に分岐しており,既に交配はできなくなっています。 遺伝子組み換えによってインゲンのαーアミラーゼインヒビターをアズキに導入した抵抗性アズキが作られたことがあるそうです。この組み換えアズキでは産み付けられた幼虫は孵化したあと頭部を子葉に貫入したまま1齢で死亡するそうです。 今まで私たちが知る遺伝子組み換えは植物に動物の遺伝子を入れてみたり、私たちのもつ倫理観を逆なでするようなものが多かったけれど、今回聞いたものは、「ちょっといいかな?」と思ってしまう。 ただ、北海道が主産地のアズキはこのムシが本道にいないため必要はありません。そして、その技術が商業管理になると諸外国に流出し、本道の農業を圧迫することが目に見えているため現在この耐虫性アズキの育成は行われていません。 ちょっぴり(ホッ)ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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