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そうそう、BSEが国内ではじめてでたときは情報が錯綜する中、まるで酪農家が犯人扱いされてる~あの酪農家の何が悪いの?ひょっとしたらうちは? ・・・と落ち着かないうえに、おっかぶせるみたいにアメリカの9.11同時多発テロ。 「遅れてきたノストラダムスか?」と思う不安な日々だった。 だんだんに原因と思われるものや経緯がでてきて、異常プリオンの摂取のもととなる肉骨粉を飼料に使うことが禁止され、家畜ごとの餌の交差汚染も防止策がとられ、トレーサビリティもすっかりあたりまえに機能している。(結構書類の数も多く私たちの仕事も増えたけど。) 全ての危険部位除去・焼却もされているのであの日以後生まれた牛の感染は突然変異(非定形型BSE)でもないかぎりないだろう。 今日の吉川先生(元、食品安全委員会プリオン専門調査会座長)や門平先生(帯畜大)のお話しによると約5年の潜伏期間があるこの病気、2002年1月13日以降に生まれた牛からは発見されていないけれども口蹄疫のようにすぐに清浄国には戻れず、ようやく2013年に「無視できるリスク国」となるための申請をOIEに出せることとなるそうだ。 つまり、対策がちゃんと成果が出て封じ込めできていることなんだ。 お昼は学食で思わず「十勝牛肉丼」食べちゃいました。 さあ、午後です。 吉川先生と、当時そのまっただ中にいた道庁担当者、そして新聞記者、それぞれに当時のことを思い起こしていただき、おたがいのおもいもきき、私たちの番です。 約30名が3つのグループに分かれ、今後どうしていくべきか・・・話し合ったのです。 全頭検査はこれ以上必要なのか? 危険部位の除去と焼却の対策が機能しているなら、年齢制限を上げ非定型BSEがでる高齢牛のみ検査を続けるのはどうか?(スゴ~イお金かかってるんです。) そのお金を他の病気の研究や対策(たとえば口蹄疫とか、高病原性鳥インフルエンザとか)にかけた方がいいんじゃないの? でもさ、「安全・安心」を錦の御旗にしている人たちの首に誰が鈴をぶら下げるの? 何か言うとマスコミが変な騒ぎかたしそうだよね。 そのマスコミに左右されるのが、多くの実はあんまり興味がない人じゃない? そういう人たちの票をねらう政治家たちは自分が裸の王様だと知られないように、きっと最初の一歩は踏み出さないね。誰も責任を問われるようなことはしないのさ。 だけど、ちゃんと考えて無駄を省くことは必要だから、きっかけを大事にして市民も行政もマスコミも専門家も、あらゆるところで目を覚ました討論を作って行かなきゃね。 みたいな~一日でしたよ。 さあ、皆さんはどう考える?
あら~10年も経ったのねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
11日のグループ分けで、左側二人目にいた真田です。畜産農家の方のお話を聞くことができたのがあの日の最大の収穫だったと思いました。
私は北大CoSTEP科学技術コミュニケーター養成講座の修了生です。生活クラブ生協豊平支部の運営委員長でもあり、科学と一般の感覚、また生産者と消費者との間の、深くて広いお堀のような「溝」の中でおぼれかけています。 「首に鈴をつけられる」立場でもあり、科学的な考え方も「ちょっとわかっている」ので。 しかし、CoSTEP修了生としては、そこをなんとかできなくては、と奮闘しております。 また何かでお会いできるとうれしいです。 (2010年12月15日 15時16分07秒)
真田万里さん
>BSEもGMも、そして農薬や流通・・・どれも農場と台所の間に科学や経済・メディアが入り溝を作ってきたような気がします。 もちろん科学や経済・メディアが不可欠ですが、なんか濁っていてお互いが見えない。それはそれぞれの利を守ることに必死だから? うまく情報をつないでいく~人任せにせず自分で情報をかみ砕かないとダメなんでしょうね。 また、お会いしましょう。 (2010年12月16日 00時02分13秒) |
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