酪農が体力・腕力勝負の時!
巨乳好きな皆さんには申し訳ないのですが(笑)お乳を出すのが仕事の牛も必ずしも巨乳がいいわけではありません。体にぴったりしっかり寄り添っているくらいのおっぱいの方がいいんです。搾り終わるとはっきりとしぼんじゃって12時間後にはまたパンパンになっている。お乳はおっぱいの中に溜まっているわけではなく、搾乳されながら作られているんですから。大きくて垂れてしまったおっぱい・・・たまにいるんです。立ったり座ったりするのに邪魔になるし、ケガもしやすい。そうするとバイ菌も入りやすい。今毎日格闘しているのはそんなやつ。乳頭の先を自分で蹴ってしまったり踏んでしまったり。腫れてしまってミルクがスムーズに出なくなって痛いんです。そこで、触ると暴れる搾り切りが悪いのでまた痛くなる。獣医さんに治療をお願いし、ゴム製の導乳管を入れてもらい傷口が癒着したり腫れてふくらむのを防ぎ、搾乳しやすくしてもらいました。治療中も一回も搾乳を休むわけにはいかないのです。(張っていたくなるからね。)そこで、アタマをモクシ(頭絡ともいう。ロープで出来た家畜をつなぐもの)こんなんで固定し、足も腰骨を押さえて前に蹴りを出来なくする「胴締め}というのもかけて搾ってるんですが、最後に薬を入れるときになぜか右こめかみを蹴られてしまいました。火花です。コブが出来ました。なだめたり、「肉にするよ。」と脅したり、治るまで格闘の日々で、しかもミルクは廃棄です。この乳期終わるまでは搾るぞ!だから、牛飼いは体で勝負なんですよね。力こぶも出来ますよ。体重も牛に負けてられない!!