「ザスーラ」がどうして面白くなかったのか理由がわかった
先日見に行った映画「ザスーラ」がどうして、あまり面白いと感じられなかったのかを考えるため、「ジュマンジ」のDVDを借りてきたのである。そしてわかったのだ。面白くない原因その1:キャストの差やはり主演ロビン・ウィリアムズの圧倒的な存在感が「ジュマンジ」を面白くしているが、「ザスーラ」にはそれに匹敵する役者がいない。子供だけが主人公だしな。面白くない原因その2:スケールの小ささ「ザスーラ」は宇宙が舞台なので、確かに空間という意味でのスケールはでかい。しかし「ジュマンジ」はジャングルから猛獣が出てきたり、人食い植物が大繁殖したりすると、その町に住んでいる人達全員が影響を受けるのである。巻き添え食ってる人達のドタバタが笑えるのだ。「ザスーラ」の場合、家の周りは宇宙空間で、そこには誰もいないので、誰も影響を受けないのである。面白くない原因その3:背景の欠如「ジュマンジ」は足掛け26年の歳月を行ったり来たりしながら描かれており、登場人物にはそれぞれ26年分の背景がある。いじめられっ子だったり、ジャングルに閉じ込められていたり、警官が実は昔靴工場の腕利き職人だったりと、時を隔てたドラマがあるのだ。「ザスーラ」では登場人物は登場してそれっきりで、映画の前と後ろにあるはずの人生があまり描かれていないばかりか、それを匂わせるような要素も少ない。面白くない原因その4:脇役のキャラが立ってないていうか、「ザスーラ」には脇役そのものがほとんど登場してこない。せいぜいロボットとトカゲ星人くらいで人間ではない。「ジュマンジ」の場合は継母・警官・ハンターと、大変濃い人達で満載だ。結局「人間は人間が好きで、人間にこそ興味がある」ということに尽きるので、そういう部分が欠如している「ザスーラ」はイマイチ面白みに欠けるのである。