三つ子の活字中毒百までか?

2011/11/25(金)23:07

サラの柔らかな香車 橋本長道

小説すばる2011年(187)

小説すばる2011年12月号 サラの柔らかな香車 橋本長道(はしもとちょうどう) 突然現れた天使のような少女。 彼女が指し示したのは、奇跡の一手だった。 ”才能”を巡る、新たな将棋の物語がここに! (小説すばる12月号より転載) 第24回小説すばる新人賞受賞作です。 作者の橋本長道さんは元奨励会1級ですから、 将棋の話は迫力があります。 サラという子は将棋の天才なのですが、 相当変わっているというか、ぶっとんでいるというか、 要するに天才肌なのです。 でも他人とは大きく違う、と言う点で非常に魅力的な キャラに描かれています。 話があちこちに飛んで、 リズムが崩れるというのが、ちょっと気になりますが、 それを補って有り余るサラという人物の魅力。 サラの小学校時代のエピソードがぞくぞくするほど楽しいです。 奨励会に入るほどの人物が凡才とは思えませんが、 天才と比較してしまうと、凡才に思えてしまうのでしょうか? 映画「アマデウス」でも描かれていた、天才との戦い。 すごすぎて、超凡人の私にはうかがい知れない世界ですが。 小説すばるには前半しか載っていないのですが、 余りにもおもしろいので、買って残りを読みたいです。 後半のあらすじを見ると、他の登場人物にもいろいろ背景があるようで、 かなりおもしろそうです。 夢中になって読んでしまいました。 新人賞も納得の作品でした。 【送料無料】小説すばる 2011年 12月号 [雑誌]

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