2012/06/28(木)23:34
両極端クオドリベット 杉井光(小説すばる)
小説すばる2012年7月号
両極端クオドリベット 杉井光
日本を代表するシンガーソングライターが共演を熱望する老ベーシスト。
彼は病魔に冒されていた。僕は彼の心に再び、火を灯せるだろうか?
(小説すばるより転載)
小説すばる2011年6月号に載っていた「超越数トッカータ」の作者による、
スタジオミュージシャン・蒔田シュンの話、第二弾(だろうと思われます)。
前回も出てきた世界の歌姫・海野リカコがらみの話でした。
リカコが共演を熱望する老ベーシストは、病で現役から引退して、
行方が分からなくなっている状態でした。
しかし、わがままなリカコはぜひ共演したいという。お人好しの蒔田シュンは
そのベーシスト・岩井邦彦、通称「ガンさん」を探し出したが・・・、
というあらすじです。
さすがラノベ出身の作者、杉井光さんは読みやすいです。
話の面白さもあって、あっという間に読んでしまいます。
蒔田シュンは意外に顔が広いのに驚かされますね。
それも結構、有名人(らしい)に繋がりがあって、ちょっとうらやましいです(笑)
最後は何だかよく分かりませんが、成功したことだけは分かります。
熱い思いが伝わってきて、すがすがしい気持ちになれます。
ところで、題名の「クオドリベット」って何のことか分からなかったので、
ググってみたところ、2つ以上のメロディを同時に演奏することらしいですね。
Quodlibet(クオドリベット)というのはバッハのゴールドベルク変奏曲で
有名らしいです。何だか、分かったような、分からないような・・・。
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