三つ子の活字中毒百までか?

2016/02/16(火)22:54

岳飛伝 最終回 北方謙三(小説すばる2月号)

北方謙三(77)

小説すばる 2016年2月号 岳飛伝 最終回 北方謙三 岳飛伝がついに最終回を迎えました。 水滸伝の連載が始まってから、十六年だそうです。 「水滸伝」「揚令伝」「岳飛伝」 と三部作を十六年かかって読んだことになります。 長かったですねえ。 でも、書く方はもっと大変だったでしょうね。 毎月連載だけでも凄いのに、一回一回が長い長い。 これを全部万年筆で書いた、っていうのも凄いですね。 一番熱中したのはやっぱり水滸伝です。 が、どれもトテモ読み応えがありました。 男達の熱い戦いを描いた作品ですが、 女性も対等に活躍しているのが印象的です。 強い女性も沢山出てきます。 男女差がほとんど無い世界でしたね。 小説すばるの看板小説と言っても良かったのではないでしょうか。 これが終わるのは非常に寂しいです。 最後は岳飛の印象的なシーンで終わり、 ああ、やっぱり岳飛伝なんだなあ、 としみじみ感じました。 史実とは大分違う結末でしたが、 これは小説なので、その辺は問題なしです。 「水滸伝」や「揚令伝」と違い、 明るめに終わるのが良かったですね。 最後の最後のところは、懐かしい原風景のような光景で 涙が出てきました。 三部作の終わりにふさわしい最後でした。

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