2020/10/05(月)20:50
明の日 降田天(小説すばる10月号)
小説すばる 2020年10月号
明の日(あけのひ) 降田天
<未来ドア>って知ってる?
自分の未来の姿がわかるんだって・・・。
(小説すばるより転載)
地下鉄S線内殺傷事件に係わった人々の
その後を描く連作。
今回は、小説すばる6・7月合併号に掲載された
「顔」という話の続編になっています。
元テニス部の池渕と、元報道部員の野江が
「未来ドア」という都市伝説のような噂を
追いかけます。
テニスで挫折している池渕も、
地下鉄S線内殺傷事件でトラウマをかかえる
野江も、悩みが深い。
果たして「未来ドア」とは本当なのか?
未来ドアの本質を見抜く野江ですが、
それは良いことなのか、悪いことなのか
判断が難しいところ。
しかし、この噂を追いかける中、
二人とも、少し前に進めて
それはとても良かったのではないでしょうか。
都市伝説の中には、
こういうものがあっても
不思議ではないですよね。
毎度の事ながら、
意外な展開が面白かったです。