三つ子の活字中毒百までか?

2023/12/06(水)23:27

君のための淘汰 人間六度(小説すばる2023年12月号)

小説すばる2023年(158)

小説すばる 2023年12月号 君のための淘汰 人間六度 謎の生命体に寄生された婚活中の港藍子(29歳・東京都)。 ダメ男ホイホイだった彼女は、その日を境に一変する。 「選ばれたい」願望の先を描く次世代婚活潭、開幕。 (小説すばるより転載) いやはや、滅茶苦茶面白かった! SFと婚活の合体なんてアイデアがどこから湧いてくるんだろう? そもそも、SFと婚活の合体は可能なのか? いや、可能なんです。 それがこの小説。 謎の生命体に寄生された、と聞くと 古いところだと、 ロバート・ハインラインさんの「人形つかい」を、 ジュブナイルだと、K.A.アップルゲイトさんの「アニモーフ」 あたりを思い出しますが、 ココに出てくる謎の生命体は 異性に対して魅力を発揮するという21世紀型。 そして主人公の藍子はひたすら婚活、婚活(^^;) どうなるのかと思ったら、 後半は意外な展開の嵐で、 驚きの結末が待っています。 一件落着した後の、後日譚がすごくいいです。 傑作。

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