2009/05/07(木)22:56
生い茂る前に
黒 です。
ゴールデンウィーク前のある晴れた日、私は必死で猫の額ほどの庭に、びっしり生えた生え抜きの雑草と戦っていた。
ウチの庭は、雑草コレクションになっている。
毎年、さっさと除草するなりなんなりやればいいのに、気がつくと手も付けにくいほどに生い茂って夏を迎えるハメになる。
はっきり言って、一般家庭にあるまじき状態の庭となるわけだ。
夏に、我が家を訪ねると、人はきっと廃屋だと思うことだろう・・・
ウチの庭の雑草には、様々な種類のバッタが住んでいて、秋口に草刈りをしていたときには、
すごくでっかいトノサマバッタが出てきた。相方は無邪気にそれを喜び、
「ウチの庭をトノサマバッタの特別保護区に指定しよう!」
とかって、ぬかすが、そもそもそんなものが一般家庭の庭に生息していること自体がおかしいのだ!あれは、草原や草地にいるもので、決して普通の住宅地の庭にいていいものではない。
そして、今年もすくすく延びてきた雑草たち!
私は、今年は奴らとガチンコで対抗する事を誓っている。
庭一面に生えそろう前に「ラウンドアッ○・ハイロード」という強力な除草剤で
根こそぎ撲滅だ!
去年は、雑草があまりに伸びすぎて、除草剤の出る幕がなかった。
なのにも関わらず、相方がその伸びた雑草に除草剤をかけたから 、さあたいへん!
・・・庭中が立ち枯れの雑草で更に見苦しくなった。
私は、ブツブツ文句を言いながら、立ち枯れた雑草を汗をかきかきズボズボ引っこ抜いた。
ウチの相方は、刈り払い機が使えない。まあ、そもそも一般家庭でそんなものがいる家があること自体が一部のお金持ちを除きあまりないと思うのだが、ウチの相方は刈り払い機のエンジンがかけられないんだもん、やんなっちゃうよ!
仕方がないので私がエンジンかけてやって、「ん。」と渡す。調子よく草刈ってるなとおもったら、突然止める。
「石が足にぶつかった・・・」と、半泣きになりながら私に訴える。
素人の分際であまりに低くまで草刈って石が跳ねたらしい。確かにコイツに当たると非常に痛いが、これでビビってやらなくなった。
結局私が痛い腰をかばいつつやるハメになる。
ノーモア去年!
と、言うことで、今年はまだ育ちきる前に雑草を「除草剤」にて、
根こそぎ退治することにした。
それでも、すでに丈30cmは超えようとしている雑草ども。
仕方がないので、刈り払い機で刈り払い、熊手で雑草どもを集めて先ず一カ所に集める。
・・・重労働だ。
けれど、
ノーモア去年!リメンバー去年の惨状!
そう、自分に言い聞かせて、黙々作業をする。
私と相方の決定的な違いは、いつもは面倒くさがって見て見ぬ状態であってもやり始めたら、徹底的にやろうとするか、ちょくちょく気がついたらやるけど、中途半端に止めるかにある。
私は完璧主義者なので、今年は雑草の撲滅を試みる。
高さ5cmまで刈り込んだ雑草に、さあ、ここで!!
「除草剤」の出番である!!
去年、余っている除草剤を引っ張り出し、噴霧器に入れる。
微妙に量が少なく感じるのが気にはなる。
そして、ウチの噴霧器は、畜圧式で蒔くまでに労力が掛かるのも気になる。
畜圧式噴霧器とは、密閉された容器に手動で力と共に圧を入れ、その圧を利用して液体を噴霧すると言う、実にエコで、労力が掛かるものなのだ。
私は、自分的には非常に頑張って、庭中と敷地中にハアハア言いながら除草剤を蒔きました。
・・・それから、10日間後。
雑草たちは一向に枯れる様子もなく、かえって、青々と新芽が伸びてきた・・・・
慌てて、この道のプロである農家に意見を聞くが、「ラウンドアップはすぐには効かないよ」
と言う彼等の至極まともなアドバイスを得て、
「その内効くだろう」
と、タカを括っていた。
しかし、10日過ぎてもあまりにも茂る雑草!!
これはおかしい。
と、思って、捨てようとしていた除草剤の容器を見ると!!
なんと!!
「ハイポネックス」という、液体の観葉植物の肥料だった・・・
私は、非常な労力を使い、雑草を更に育てたのであった・・・