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*胡蝶の夢*

*胡蝶の夢*

《安倍 泰継》

 《安倍 泰継》  陰陽師

意外なダークホースでした。
一回目にプレイしたときに、最後の方で突然「人になった」なんて
報告されちゃってから、“どういうこと?”と気になって気になって、
今度は彼と最初から行動を共にしてみることに。
すると、これがまた気に入ってしまって。

だけど、よくよく考えてみると、彼、やっぱり私の好みに合ってるんです。
「気」とか「理」とかそういうものにしか興味がなくて、
ある意味めちゃめちゃ純粋だし、ストイックですよね。

また、彼は大人。
頼忠26才、翡翠31才--彼らも大人だったけれど、
泰継はかれこれ90年近く生きている(存在している)というのですから、
間違いなく最年長です。
やっぱり、大人がいいです。

そして忘れちゃいけないのが、泰継クンはかなりの‘美形’なのです!
ゲーム中に、他の陰陽師やシリンも言っているので間違いありません。
私的には、ちょっと微笑んだ顔が好きです。

・・・なんて、自分でも意外なほど、彼に入れ込んでしまって、
お恥ずかしながら号泣しまくりでした。
彼にまつわるストーリーは、かなり切ないです。

彼は自分では感情に疎いというものの、実のところ割と繊細かもしれないです。
優しさとか謙虚さなどを、十分感じる心は持っていて、気に入ってくれます。
先代と自分を比べて、先代よりも自分が劣っていることを気にしているので、
その点を気遣ってあげるといいでしょう。
でも、あまり的を射た発言でないと納得してくれないので、そこのところは臨機応変に。
彼の言動には「理」があるので、あれこれ言わずに素直に従ったほうが仲良くなれると思います。

最後の物忌みのシーンも見物。



 ☆大切な恋☆

とにかく彼という人間(存在)が気になってしかたなかったので、
最初から彼と行動を共にしてみました。

彼は思ってた以上にいいヤツですよ。
頼忠は最初ものすごく冷たかったけど(根に持ってる)、
泰継クンは「気」に敏感なので、すぐに怪しい存在でないのはわかってくれた。
龍神の神子、八葉の話はすぐには認められないけれど、
確かめるためにしばらく一緒に行動してもよい--みたいな、
割と柔軟な対応をしてくれます。
彼は感情が欠落しているとかいうけれど、そのかわり「気」によって、
動揺したり隠し事をしているのを見抜くし、侮れません。

口調は端的で、ともすればぶっきらぼうですが、実はすごく優しい人だと思います。
「京に住むにあたって役立つ情報を」と、彼独自の視点ではありますが、
淡々と説明してくれたり、
「テストがこわい」と言うと、まじないをほどこしてくれたり・・・
なんだかとても微笑ましいです。
可愛いよ、泰継。

純粋で探求心も旺盛なので、自分の失った心のかけらを知るために、
主人公にいろんなことを訊いてきます。
恋愛イベントの前半はそんな感じです。
人ではないということも告げられます。
本人は淡々としていますが、「怖がられても仕方がない」なんて
言う辺り、なんだかちょっぴりこちらの胸が痛くなります。

盛り上がってくるのは、やはり後半。
第3段階では、彼らしく、「出かける。糺の森へ行く」と
それだけで主人公を連れ出すわけなんですが、
糺の森に着いてからはすごく優しいんですよ~
主人公の体をいたわってくれたりなんかして、
とても大切に思ってくれているのがよくわかります。
‘この泰継クンが・・・’と思うと、また胸がキュン!
その一方で、彼は自分が無能な八葉であると思っていることを漏らします。
先代と自分を比べているんです。
口調は淡々としていますが、それがかえって切ない。

最終段階は、言うまでもなく「人になる」クライマックスです。
どんなふうに人になるかは、ここでは伏せておきましょう。
私は結構いい筋書きだな、と思っています。
ここでの見所として、泰継クンがようやく感情らしい感情を
主人公にぶつけてくるんですけど、それがなんとも痛々しい・・・
そして、とうとう、「お前のために・・・ お前の側にいるために、
人になりたい」と--
もうこうなったら、こちらも号泣ですよ。
--そうして、あんなこんなで、どうやら泰継クンは人になれたようなんですが、
手放しでバンザイというわけにはいかない。
人になって嬉しそうだった彼の表情が、急に変化します。
主人公との別れを思うと、胸が痛くて苦しいのだと--
人になって初めて得た感情が「淋しさ」だったんですね・・・
しかも、彼には「忘却」がないので、ずっとその淋しさを抱き続けると
言うんですよ。
切ないじゃないですか。涙が止まらないです。
どうにかしてあげてよ、この二人。
‘絶対、ハッピーエンドにしてあげるから!’と気合いも入ります。

『ピノキオ』『AI』を凌ぐ感動ストーリーですよ、これは!



 ☆障害のある恋☆

第1・2段階はほのぼのストーリーです。
やっぱりここでも泰継クンは可愛い。
わざわざ生真面目に約束を果たしてくれたり--
彼はとても正直で率直なので、気持ちがいいです。
「全身全霊でお前を守ろう。霊的なことからも、物理的なことからも」
なんて、嬉しいことも言ってくれちゃいます。
飾り気のない気持ちだからこそ、グッときます。
話も面白いです。もっといろんなことを話してみたいな~
興味が尽きない。

第2段階は、主人公の体調を気遣って、気をととのえるためにお出かけ--
デートと言えるのかどうかは疑問ですが、ほのぼのとした触れ合いが楽しめていいですよ。
「人ではない」と告白されますが、〈大切な恋〉と比べるとそんなに
深刻ではないです。

第3段階、いよいよ「人になる」クライマックスですが、〈大切-〉に比べると、本当に人になったかどうか曖昧。
いきなり泰継クンは幽体離脱しています。
〈大切-〉とは違って、人になるのに主人公は直接的には関与していないし、
なんとなく人になった? みたいな感じなのですが、
こちらは、目覚めて最初に見たのが主人公の顔だった--ということで、
これはこれでファンタスティック。

〈障害のある恋〉編では、すでに胸の痛みは感じていたようです。
心のかけらを失っていないから?
内容は〈大切-〉と似ていますが、こちらの方がマイルドな感じ。
号泣はせずに済みました。
クライマックスだけでいうと、〈大切-〉の方がよかったかな。
でもこちらのほのぼのムードも捨てがたいです。



 ◎現代エンディング◎

最終決戦でも泰継クンは可愛い。
「私を置いていくのか」と、健気に気持ちを伝えます。

さて、決戦後、「一緒にいるのがよい」ということで、
泰継クンは現代に来てくれるわけですが、スチルを見るかぎり、
彼は結構普通っぽくおさまってくれてます。
髪型もちゃんとしてるし、十分イケてますよ。

彼は結構現代でもちゃんとやっていけるかもしれませんね。
好奇心旺盛で頭もいいし、もともとあまり人間関係に興味がないので、
そんなにストレスも溜めなさそう。
そのかわり、主人公がちゃんとケアしてあげないと、
淋しがりそうですが・・・

お父さんやお母さんに話して、しばらく面倒みてあげれば、
すぐに大検でも取って、大学に入り、研究者の道とか歩めそう。
現代でも陰陽師として活躍してくれてもいいし。


 ◎京エンディング◎

これも勝手に想像しちゃいますね。

主人公が今後どこに住むかにもよりますが、紫姫の館にいるならば、
彼は毎日通ってきそうですね・・・
「一緒に暮らしたい」と言うかもしれません。
そうなれば、北山の庵に二人で住むのかしら? --冬は寒いぞ~
本編で、「お前が望むなら陰陽術の手ほどきをしてもよい」なんて言われているので、
主人公が彼の助手を務めるのもアリかも。
それはそれで楽しそう。


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