2006/06/24(土)01:19
さよなら、ジーコ
ブラジル戦。1-4の完敗。
これでW杯が終わり、ジーコジャパンも終焉。
悔いの残る4年間だったけど、サッカー協会はいい教訓にしてほしい。
ブラジル戦は、巻がスタメンだったので、
一気に目が覚め、交代したところで一気に眠気がやってきた。
ジェフサポだからか、う~ん、それ以上にやっぱり魅力のある選手だと思う。
チームに足りなかったものを、注いでくれたように思う。
なんで、交代させたのか、相変わらず巻のよさを分かっていないジーコに
不満たっぷりだけど、もう言っても仕方ない。
次の監督に期待するばかり。
試合が終わったあとの選手の表情は
すごく印象的だった。
それだけに、選手に責任転嫁しようとするジーコの発言は
ショックや怒りを通り越してしまった。
「クラブで準備をしてこなかった」
「プロとしての意識が低い」
そんな選手を選んだのはジーコだし、4年間彼らと関わってきたのもジーコ。
最後に出る言葉が、それなのか。。。。
ともに戦ってきたとは思えない発言で、
この4年間を本当に無駄にしてしまった、と思わずにはいられなかった。
「苦境に立たされたときに、盛り返す精神力が足りなかった」
そんなコメントが選手から出たり、マスコミから出たりした。
同点に追いつかれた時に、あっさり逆転を許してしまう、
精神的な弱さのことを言っていると思う。
でも、それって本当に精神だけの問題なのか??
ちょっと疑問。
苦しい時に、こうすればしのげる、または、こういうサッカーをすれば
自分たちのサッカーを取り戻せる、信じられる、
そういうものがないと、どうしても頼るところがなく、自信も失う。
例えば、ジェフのサッカー。
自分たちのサッカーは、走るサッカー。厚みのある攻撃。
どんなときも、無駄走りを苦とせず、みんなが走る、
それが徹底されている。
それを実行すれば、おのずと勝利に近づける、それを信じてる。
自分たちは決して走り負けることがない、運動量が豊富だ、と信じてる。
だから90分間戦い続けられるし、先制されても、逆転されても
自分たちを信じることができる。
果たして、ジーコジャパンにそんな特長はあったのか?
主となる戦術、いや戦略はあったのか??
相手の良い部分を消すためには、誰が何をするのか?
オシムが、誰が水を運ぶのか、と言っていたけれど、
役割分担は決まっていたのか?
選手一人一人、自分がチームのために何をすべきか、
それを共通認識としてみんながわかりあっていたのか。
そういう部分があってこそ、自分たちを信じることができるし、
仲間を信じることができるし、90分間戦い続けることができる。
決して、精神的な弱さがあったわけじゃない。
ジーコは選手に自由を与えた。
決してそれが悪いわけではないけれど、それだけでは足りないと言うこと。
どんなサッカーを目指すのか、たびたび選手間で意見が分かれた。
結局それは統一されることなく、本番を迎えた。
結果には必ず原因がある。
監督にもっと方向性や戦略、戦術を説いて欲しかった。
ジーコはブラジルのサッカーを日本でしようとした。
それを止める人もいなかったし、日本の方向性を伝えることもしなかったし、
若手を育成するよう頼む人もいなかった。
サッカー協会の功罪はとても大きい。
この4年間、本当にもったいないことをした、というのが正直な気持ち。
でも、取り返せないものはない。
次期監督を探しているらしいけど、
サッカー協会の体質も変えなければ、変わらない。
そういうところから指導してくれる本当の指導者をしっかり見極めて欲しい。