隠者の遠近見聞回想録

2010/07/27(火)17:50

宮尾本 平家物語。

   「宮尾本 平家物語(みやおぼん へいけものがたり)」、この本の奥付には、珍しいことに、わざわざ、振り仮名がふってある。 (1) 青龍之巻、(2) 白虎之巻、(3) 朱雀之巻、(4) 玄武之巻、以上の4巻からこの物語はなっている。 講談師になって、「平家物語」を演りたいと熱望しているが、この4巻を読んでますますその思いを強くした。 やはり、この世の中の本質は「諸行無常」であるなとハッキリ自覚した。 諸行無常というのは、なにも、虚無的な悲観論ではない。 ひとたびこの世に生をうけ滅せぬもののあるべきや・・・と同じである。 日々刻々に変転し変化し続けるのが生き物であり世の中である。 この世の中に変化変転しないものなどなに一つ無いのだ。  ・・・・アタマでは分かっていても、凋落していく者にとって浮世は辛く哀しい。 この、最後の「玄武之巻」は、涙なくしては読めない。涙なくしては読めないが、不思議と生きるチカラもまた湧いてくるのだ。 この本のよさは、各巻の巻末に詳細な家系図や人間関係図があることだ。 丁寧にこの系図を追っていくと、目からウロコの連続だ。そして重層的で輻輳的な一大絵巻物を見る思いがする。 おごれる人も久しからず・・・・・。  ・・・・・・・・・・・・・・・ 閑話休題。 辻元清美衆議院議員が社民党を離党した。 コレは政界に少なからぬ影響を及ぼすのはマチガイないな・・。  

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