隠者の遠近見聞回想録

2010/10/12(火)20:16

信用不安。

  越谷の旧市街地の閉店した自転車屋さんに残された看板なんだが・・・。私は、この自転車メーカー(?)を知らないのだが・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 昨日夕方から、ある建築・不動産会社についての問い合わせが相次いでいる。 みなさん、過去にお世話になった建築関連業種の経営者たちであるが、こうして10年以上の空白の歳月を経てなお連絡いただけるのは、かつて営業の陣頭指揮をとっていた小生にとっては男冥利に尽きる。 当時は、経常利益率改善のために、かなりのムリをお願いしてきた。請負単価引き下げのお願いである。そのお願いをするのに、それぞれの現場で、夕方、連日の酒盛りだった。「魚心あれば水心あり」という言葉を信じて、単刀直入率直にお願いした。 よく呑み、よく語らい、よく衝突もしたが、今となっては、大切な優秀な職人さんたちであり、よき仲間でもある。  さて、その会社の下請け会社に対する支払いが遅延しているらしい。 仕事を発注する段階では、相見積りなどでさんざん予算を絞っておいて、支払いの段階になると、従来、現金支払いだったのが、3ヶ月決済の手形になり、それがまた、6ヶ月に変更されるという具合だ。 手形のジャンプは辛い。 すでに手形割引などで現金化している業者にとってはかなり辛い状況だ。 ある大工さんは、9月末時点で、6ヶ月も支払いが遅延しているらしい。 たぶん、明日あたり、この信用不安の話は、地域業界を駆け巡るだろう。  思い当たることも多い。 建売用地や商業地などの不良過剰在庫の抱えすぎだ。 注文建築などの現場もケッコウ多いが、そこからの利益は薄く、過剰在庫の金利元金の支払いは焼け石に水の状態であるにちがいない。 ワタシもこうしたことで、過去、さんざん、苦労してきた。 だから、独り不動産屋の道を選んだのだが・・・・。

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