『子供が生まれた時の映像をDVD-Rに保存したのだが、見られなくなったので何とか映像を取り出して欲しい。』との電話がありました。

パソコンでもDVDレコーダーでも映像が見られず、パソコンではフォルダも見つからないとのこと。
また、DVD-Rメディアを日光浴させることもなく、保管は室内で適切に行っていたとのことです。

送られてきたDVD-Rメディアは5枚。




DVDの盤面には、2010年6月とか、2010年12月などとペンで書かれているので、メディアにデータを焼いてから、まだ4～5年しか経っていません。

さっそくメディアを調べてみたところ、
　1枚目：全く認識せず
　2枚目：ディスクの容量のみ判明、ファイルは見つからず
　3枚目：全く認識せず
　4枚目：全く認識せず
　5枚目：破損領域が多数あるがデータ回収可能
という結果でした。

5枚目のメディアから救出した映像ファイルをいくつか再生したところ、映像がブロック化したり、途中で再生が止まったりと、かなり破損した箇所が多い感じでした。


SONYのDVD-Rメディアでもこんなに劣化することがあるのか？とメディアのIDを調べたところ、
　SONY16D1 / DRM5GG0001
という、台湾製のメディアでした。

焼きがあまかったのかもしれませんが、太陽誘電の国産メディア、もしくはそのOEM品では、このような劣化を見たことがないので、DVD-Rメディアを買う時は、『原産国：日本』の記載があるメディアを購入した方がいいですね。

また、
　・DVDの再生が止まる
　・DVDの再生中に映像が飛ぶ、音声が途切れる
　・映像がブロック化する、真っ黒な部分が出始めた
　・DVD-RのデータをPCにコピーしようとしたらエラーが発生する
などの症状がある場合は、すぐにアイ・コンピュータサービスにご相談下さい。

初期の劣化であれば、ほぼ全てのデータを取り出すことができ、新しいDVD-Rメディアにデータを保存することが可能です。