雪景色の中で早春の訪れを告げる「麦踏み大会」!!
日田市の代表的な農事法人で大鶴・夜明地区の人たちが運営する「大肥郷ふるさと農業振興会」主催の「第13回麦踏み大会」が開催されました。 今回は雪の影響も心配されましたが、日田市内外から約300人の人たちが参加して賑わいました。 昔からこの時期にする「麦踏み」の主な効果はつぎのとおりです。(1)麦はほおっておくと一番主な茎ばかり育つので、主茎を踏んで痛めつけることにより、 周りの茎が危機感を感じて大きくなるので、最終的に同じような大きさの茎の束になる。(2)霜柱で浮いた根を踏みつけることにより土と密着させる。(3)成長を少し遅らすことにより、春の遅霜の被害に会いにくくする。(4)成長を少し遅らすことにより、5月の収穫期に茎が高くなりすぎて倒れることを防ぐ。 「大肥郷」では今期の麦作は味噌用の裸麦を6ha、老松酒造との契約栽培の焼酎用大麦を10ha、製粉用の小麦を7ha播種しています。 日本の農業はTPP参加の問題という新たな難題が増えて、ますます窮地に追い込まれてきた感もありますが、「大肥郷」のような地産池消の取り組みを消費者が支えて、麦のように踏まれても強く育つ農業になっていかなければなりません。