
パピヨンは金のかからない犬種だ。長毛なのに、トリミングをしなくても容姿が端麗だ。抜け毛も少なく、手入れが簡単だ。ブラッシングも1,2週間忘れることもある。
先代登山犬のパピヨンが名犬だったので、二代目もパピヨンにした。
器量がよく、頭もよい。運動神経は抜群で、身軽で活動的だ。三拍子そろった犬種といわれるが、寒さに強く、冬山にも向くので、四拍子そろった犬種と自画自賛したい。さらに、病気にもなりにくい犬種だ。
先代のチビちゃんは15年以上の生涯で一度もトリミングをしたことがなかった。
地面に付くほど臀部の毛が伸びるので、地面に付かない程度に、自分で1年に1回くらいカットしていた。それがトリミングのすべてだった。
現在のパナも同じだ。先代と違うのは、パナは体臭がゼロだ。ブラック系統のパピヨンは体臭があるが、ブラウンやセ-ブル系統のパピヨンは体臭がないか、少ないとのこと。パナはセ-ブル&ホワイトだ。2,3週間風呂に入れなくても臭くない。そのせいか、ノミやダニがつかない。ありがたい。
パピヨンは欧州の宮廷で愛玩されてきた長い歴史のある犬種だけに、容姿がかわいらしい。耳が大きく、蝶のように見えるので、フランス語の蝶を意味するパピヨンと名付けられた。
フランス革命のギロチンの露と消えた王妃マリ-・アントワネットに寵愛された犬種であることは広く知られている。飢餓に苦しむ民衆に「パンがなければ、ケ-キを食べたらいい」と言って民衆の反感を買い、パピヨンも殺された。フランス革命で、パピヨンはフランスからは殆どが抹殺されたと伝えられている。
今のパピヨンは、周辺国を中心に品種改良された犬種だ。
20年ほど前まではパピヨンといえば、体重は5~6kgあるのが普通だった。
今は3kg以下のものが喜ばれている。パナは2,7kgだ。
食餌は鶏の手羽先を主体にしたもので、1日1回の手作り品だ。必ず、余るように作るので、食べ放題だ。好きなおやつはない。ジャ-キ-さえ食べない。食餌だけで満足している。
トリミングの楽しみのある犬種の代表はプ-ドルだろう。トリミングで華麗に変身する。飼い主の好みが愛犬に直接表現できる犬種だ。高貴な麗人を彷彿させるような容姿は、飼い主までも一段と美的感覚の優れた麗人のように引き立てる。
トリミングで楽しめる犬種も素晴らしい犬種だ。
愛犬は人それぞれのセラピ-犬だ。自分の飼い犬が世の中で最もすばらしい犬なのだ。そう思うことが、飼い主も愛犬も幸せなのだ。