犬や猫は法律上も行政上も家畜ではない。家畜の飼料は飼料安全法で保護されているが、ペットフードは保護されない。農水省でも、ままこ扱いだ。
ペットフードは肥料と同じ扱い。犬猫は人が食べないからだ。
平成13年から
狂牛病の発生防止のたに、「動物性たん白質」を含む飼料の製造と家畜へ与えることが禁止された。違反すると、3年以下の懲役または30万円以下の罰金だ。
禁止された「動物性たん白質」とは牛だけでなく、豚、馬、鶏などに由来するものも含む。
その「動物性たん白質」は
肉骨粉、肉粉、臓器粉、骨粉、血粉、血液製品、加水分解たん白、蹄粉、角粉、皮粉、羽毛粉、獣脂かす等だ。
ところが、ペットフードについては豚、馬および家禽だけに由来する「動物性たん白質」については製造販売使用が認められている。
つまり、ドッグフ-ドに表示してある肉とは、この
肉骨粉、肉粉、臓器粉、骨粉、血粉、血液製品、加水分解たん白、蹄粉、角粉、皮粉、
羽毛粉、
獣脂かす等だ。
言い換えると、畜産廃棄物だ。他には肥料としての用途しかないものだ。
特に、
獣脂かすは、油分が多すぎるためそのままではペットフ-ドに使用できないと農水省が認めているものだ。業者からの賄賂接待付け届けを期待しているのか、平成16年からはドッグフードの原料に認めている。
獣脂かすは油分が多すぎて肥料にもならないので、捨て場所に困っていたのであろう。
この「動物性たん白質」を原料としたペットフードを家畜に食べさせると、前記のように、3年以下の懲役または30万円以下の罰金だ。
牛馬豚鶏よりも、愛犬の方が知能も高く、貴重な生き物と思っている愛犬家が多いが、農水省の扱いは愛犬の取り扱いは肥料並だ。愛犬が狂牛病になっても、国民生活には支障がないという考え方だ。
要するに、ドッグフードは畜産廃棄物の捨て場所だ。他の食品産業の廃棄物もドッグフードに流れている。
合成保存料には人の食品には禁止されているBHAやエトキシキンなどの猛毒の防腐剤が使用されている。詳細は「
ドッグフードはなぜ腐らない? 」
ドッグフードは栄養バランスがよいとは真っ赤なウソだ。誇大広告というより、虚偽広告だ。
再度、書く。肥料の鶏糞は100g約6円、安いドッグフードは100g約10円だ。
鶏糞よりも、包装は豪華だし、宣伝広告費も多大だ。原料費がただみたいなものでないと、採算があわない。宣伝広告が派手なドッグフードは原料費がゼロか、それに近いと見てもよい。
それを、栄養バランスがよいと食べさせられている愛犬はかわいそうだ。
栄養バランスがよいという人やそう思い込んでいる愛犬家は、4,5日ドッグフードで暮らしてみてはどうかと言いたい。味が悪いなら、味付けすればよい。
愛犬にドッグフードを無理強いしている人の気が知れない。そういう自称愛犬家が多い。
原料不明のドッグフードを食べさせて、病気がちにさせるよりも、何を食べさせたかわかるよう美味しい食餌をあたえた方が獣医の治療費などを含めた生涯費用は安くつく。