愛犬問題 犬の身になって考えてみよう

2016/09/04(日)13:46

手作り食事は愛犬の塩分不足に注意! 心臓は塩分で自律運動をしている!

犬(706)

 鶏のささみ、もも肉、手羽先、鶏ガラなどをゆでて、愛犬の手作り食餌の食材にしている愛犬家が増えている。喜ばしいことだ。  しかし、少し、気になることがあるので、書くことにした。  生き物に関する不思議な現象がある。生きたマウスの心臓だけを切り取って、生理食塩水の中につるしておくと、かなり長い時間、自力で収縮と拡張の運動を繰り返す。心臓は塩分によって動く。その生理食塩水の塩分濃度は0.9%だ。  塩分は心臓を動かす大切なミネラルだ。心臓の細胞内液にはカリウムが、細胞外液にはナトリウムが主としてある。ほぼ1対1の割合でバランスしている。 心臓の細胞内液にナトリウムが入り込む時に心臓がちじみ、カリウムが細胞外液に出ていく時に心臓がゆるむ。つまり、心臓はナトリウムとカリウムの出入りで自律運動をしている。    動物の細胞外液には0,9%の塩分(塩化ナトリウム)が含まれている。この塩分濃度は太古の海の塩分濃度と同じだ。つまり、人や犬などの哺乳類の祖先が海から陸に進出した時代の太古の海の塩分濃度だ。  現在の海の塩分濃度は3,3%前後だ。陸から海に塩分が流れ込んだのだ。その事実から、逆算して、地球に海ができたのは約9,000万年前と推定されている。  話を愛犬の食餌に戻す。 犬の祖先のオオカミは他の動物をそのまま食べるので、塩分の補給は必要がない。その動物の細胞外液にある約0,9%の塩分をそっくりもらうからだ。 脱水症状などの時にする点滴の生理食塩水の塩分濃度も0,9%だ。 みそ汁がおいしいと感ずる塩分濃度も0.9%前後だ。  鶏のささみや手羽先などをゆでて、ゆで汁は人の食事に使い、ゆでたささみや手羽先などを愛犬の食餌にすると愛犬は塩分が不足することがあり得る。 NHKの塩分に関する特別番組で放映していたが、コアラは塩分不足を補うために、たまに土を食べるとのこと。また、他局の番組でアフリカ象がミネラル補給のために、特定地の土を食べる映像を放映していた。動物には塩分が不可欠だ。  ドッグフ-ドを売り込むために、ドッグ-フ-ド業界は愛犬には塩分が毒であるかのように風説風評を流している。人の食べ残しなどを愛犬に食べさせないで、ドグフ-ドを食べさせようとしている。  愛犬に塩分が悪いと言う科学的なデ-タはない。あるというなら、提示を求める。過剰な塩分が人の高血圧の原因になることが、明確になったのも、ここ20年ほどのことだ。犬が高血圧で死んだという記録は見あたらない。犬塩分不要論は科学的な根拠がない。  獣医界にも非科学的な発言をする獣医が多すぎる。いい加減で八方破れの飛躍した論理を振り回して、世の中に害を与えている。迷惑千万だ。  愛犬のパナには鶏の骨や手羽先、もも肉、砂肝などを主体にした手作り食餌を食べさせている。詳細は「チン~で愛犬のヘルシ-フ-ド!」に記述してある。 冷凍した肉類を電子レンジで強熱加熱して、その肉汁もそのまま食べさせている。その中に塩分が含まれている。  もし、その肉汁を食べさせないようなら、塩分の補給が必要だ。犬は元来、オオカミと同じで肉食動物だ。穀物や野菜に含まれている塩分では不足すると見ている。 愛犬のパナには人用に料理した肉や人用チ-ズなども食べさせている。 塩分を摂りすぎても、常識的な量であれば、人も愛犬も腎臓で排出してくれる。  もし、人も犬も塩分が不足すると、心臓が正常に機能しなくなることは生理学上の常識だ。  再度言う。 犬に塩分は害だと騒いでいる獣医などは生理学に無知蒙昧だ。 あるいは、できるだけドッグフードを売って儲けるために、人の食べ残しなどを犬に食べさせないようにウソの風説風評を垂れ流している。悪質な詐欺商法だ。人の食べ物で犬に食べさせてはいけない食べ物は無い。 適量であれば、人の食べ物は犬にも最高の食べ物だ。 犬は有史以前から、人の食べ残しを食べて繁栄してきた動物だ。ドッグフードが地球上に現れたのはほんの半世紀前だ。 関連随想 1 犬塩分不要論のお粗末な誤り! 2 愛犬も塩分が不可欠!人と同じ哺乳類だ! 3 愛犬に塩分はほんとに害か? 4 塩分や香辛料は愛犬にほんとに害があるか? 5 愛犬には人用のおやつが最高!! 6 愛犬には人の食べ物が健康的だ!     

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