テーマ:愛犬のいる生活(75332)
カテゴリ:犬
従来からあるフィラリア症の予防薬ではなく、予防薬を使わないで、フィラリア症になってしまった愛犬の病気を治す治療薬が農水省から承認され、発売されている。
ところが、多くの獣医はそのことを愛犬家に知らせたがらない。かくしている。従来通り、フィラリア症の予防薬を売っていた方が販売数が大きいので儲けになるからだ。 平成14年5月に農林水産省から、フィラリア症予防薬の副作用に関する緊急報告が出されている。副作用の内容は注射 によるアナフィラキシーショック死3件、注射部位の硬結、嘔吐、元気食欲減退、顔面腫脹などだ。狂犬病ワクチンと同じ時期に注射すると、死ぬこともあるとのこと。 農林水産省には、全国で約800名の臨床獣医にモニタ-になってもらい、実際の医療現場の情報を都道府県を通じて、農林水産省に提供する制度がある。そのモニタ-獣医からの報告内容が上記内容だ。 氷山の一角の数字だと見ている。その何千倍、何万倍の数が隠れていると見るのが順当だろう。愛犬が副作用死しても、モニタ-でない獣医は簡単には副作用死を認めない。評判が落ちるからだ。それを認めても、農林水産省の報告ル-トにのせる手続きを嫌がる。儲けにならないとからと申告しない。闇から闇に副作用はないことにされる。 だから、農林水産省にあがった数字はきわめて重大な数字だ。 経口投与の場合は、すなわち、薬を食べさせる内服薬の場合のフィラリア予防薬の副作用については元気消失、食欲不振、嘔吐、あるいは歩行異常や呼吸困難を呈する大静脈症候群などが現れるとのこと。 フィラリアの幼虫が毒死するような化学物質を夏の半年間に数回も経口や注射で投薬するのだから、副作用がない筈がない。愛犬がアナフィラキシ-ショック死をしなくても、肝臓機能を阻害されることはありうる。注射による注射部位の硬結、嘔吐、元気食欲減退、顔面腫脹などや、内服薬による大静脈症候群の発現などの農水省の報告書は注目すべきだ。 フィラリア症の予防薬はミクロフィラリアという糸状虫の幼虫を殺す薬だ。薬には必ず、副作用がある。薬物アレルギ-等のいろんな弊害が起る可能性がある。獣医が儲けるのはかまわないが、愛犬が、その犠牲になるのは御免だ。 なのに、獣医は愛犬家には、フィラリアの薬は副作用がありませんと、平気でウソを言う。「信じる者は救われる」のではない。「信じる者は騙される。」 その点では蚊の発生する期間中、数回も服用するフィラリアの予防薬よりも、感染し、罹病したあとで、フィラリア成虫を駆除する治療薬の方がよい。一度、注射し、半年後に、もう一度、注射すればよい。回数が少ないので、副作用も少なくてすむ。 フィラリア症の治療薬が1996年に承認され発売されている。 商品名をイミトサイドといい、化学名をメラルソミンという。輸入医薬品であり、製造元はメリアル社だ。世界的な大化学会社のメルク社(Merck and Co., Inc.)の子会社だ。 商品名「イミトサイド」が共立製薬(株)他1社から発売されている。 概要 : 犬糸状虫駆除剤 動物用医薬品 要指示医薬品 有効成分 メラルソミン二塩酸塩 効能又は効果 : 犬の心臓や肺に寄生する犬糸状虫の駆除 包装 : 50mgバイアル 5本入り 2004年3月2日の農林水産省(厚生労働省ではない)の動物用医薬品等部会でイミトサイドの安全性と有効性が再確認されている。 20施設で、1,087頭の感染犬を治療して、肝臓への副作用はないと報告されている。 フィラリア症予防薬のように長期に使用しなくてよいので、肝臓機能の障害にはならないのだ。予防薬は上記のように肝臓障害や腎臓障害も起こりうる。 動物用医薬品副作用情報 によると、イミトサイドの新医薬品としての使用実績に関する6年間の調査で、犬1,087頭中、15頭が治療の甲斐もなく死亡している。その中には病勢が進行しすぎて、手遅れの犬も含まれているとのこと。 死亡率は1,4%だ。完治率は98,6%だ。立派な治療効果だ。早期に治療すれば、完治率はもっと高くなる。 東京農工大学の農学部家畜内科学講座は、歴代の教授がフィラリアの予防や治療法の確立に貢献し、フィラリアは大きな問題ではなくなったと教室の紹介文がある。つまり、フィラリアの新治療法は農林水産省の期待通りに実績を上げている。 岩崎利郎教授が着任してからは皮膚病の研究に精力的に取り組んだようだ。今、急いで研究開発する必要のあるものは、「アレルギ-性皮膚疾患の診断と治療」とのことだ。 なぜ、多くの獣医は、フィラリア症の治療薬があることを隠しているのだ。フィラリアの副作用の少ない治療薬があることが、世の中に広く知られると、フィラリアの予防薬は売れなくなると、商売根性をむき出しにしているのか。獣医がフィラリア症治療薬をHPに掲載すると、獣医仲間から嫌がらせがあるようだ。いずれにしろ、副作用の少ない治療薬が発売されいることはありがたい。 フィラりアは蚊の媒介で伝染し、フィラりアの成虫が心臓などに入り込み、外科手術で取り出さない限り、犬は病死する怖い病気だった。従来の治療薬は副作用が強く、犬が死ぬリスクが大きかった。 だから、多くの愛犬家は蚊の発生する夏の間、フィラりアの予防薬の投与を余儀なくされていた。予防薬の副作用よりも、フィラニア病になるのが怖かったからだ。 安全で、有効な治療薬があれば、予防薬を使わないで、副作用の弊害を避けることができる。感染しても、愛犬の病死は防止できる。発病してからでも、対応できる。 初代パピヨン登山犬の先代も、今のパピヨンのパナも室内で飼っているので、フィラリアの薬のお世話になったことがない。副作用が怖いからだ。 しかし、今までは安全で有効な治療薬があることを知らなかったので、愛犬が蚊に刺されないよう気を配った。竹や大木もかなりある庭の排水溝はすべて金網で覆い、蚊が出入りできないようにした。年に1,2匹、室内に侵入した蚊は確実に退治している。 治療薬が発売されていたことはありがたいことだ。愛犬のパナの健康のために犬に関するいろんな問題を調査してきたが、一番うれしい情報だ。 愛犬の健康をほんとに守れるのは、その飼い主だけだ。犬に関するいろんなことを勉強することが大切だ。本や雑誌などの記述を鵜呑みにしないで、自分の頭で考えることが、もっと大切だ。 つづき フィラリア予防薬は誇大広告の駆虫剤だ! 東京の公園で会った愛犬達の写真集です。お時間のある方はどうぞ。 1 公園ノ-リ-ドで遊ぶ愛犬たちや珍しい愛犬たちの写真集 2 愛犬ノ-リ-ドの42編の随想集 愛犬のノ-リ-ドついては通常のHPにも詳述してある。 犬の係留(リ-ド)に関する条例 小犬でもノ-リ-ドはダメですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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