愛犬問題 犬の身になって考えてみよう

2015/07/08(水)13:46

フロントライン投与後に死亡!犬猫7件  平成16~20年医療事故報告11件中

犬(706)

 動物用医薬品の副作用で犬猫が死亡したり、病気になった疑いがある場合は獣医や薬品メーカーは農林水産省に報告する義務が課されている。薬事法の改正で2004年4月1日から実施(薬事法第77条第4項の2)。  それ以前は農水省が選抜したモニターの獣医が報告していた。そのモニターになる獣医の数が少なく、薬剤の副作用の実態を正しく反映してないのではないかと疑念があった。詳細はフロントラインで下痢、嘔吐、虚脱!?に記述してある。  人の医薬品の副作用については厚生労働省に、動物の医薬品の副作用については農林水産省に報告することがすべての医師や獣医師に義務づけられた。国民や愛玩動物の健康や命を守るためには一歩前進だ。  農林水産省・動物医薬品検査所の「副作用情報データベース」が公開されている。      http://www.nval.go.jp/asp/se_search.asp  その報告内容は非科学的でずさんなものが多い。フロントラインと犬の死亡などの因果関係についての農水省の意見(判定)には多くの国民が疑念を抱くだろう。獣医や薬品メーカーの意見に迎合している感が強い。  品名にフロントライン、主成分名にフィプロニルを入力して検索すると平成16~20年の11件の報告が出る。内7件は犬猫が死亡している。 その11件の報告書に記載されている犬の病状をまとめて列記する。  へい死、痙攣、流涎、起立不能、てんかん発作、ナフィラキシー反応、虚脱、鼻出血、消化管の出血、食欲廃絶、元気消失、呼吸促迫、麻痺、知覚敏感、ショック、脱水、湿疹、関節痛、肝酵素の上昇、不安、よろめき  死亡した犬猫7件のうち、農水省がフロントラインと因果関係があると意見したものは3件だが、残り4件も下記のように疑義が残る。利害損得で癒着結託している者同士が集まって、馴れ合いで報告している感は否めない。  農水省は汚染米(事故米)問題でも明らかになったように正しい行政が行われてない省だ。既得権益団体をかばい、その悪を明らかにしようとはしない。国民の幸せは二の次にしている伏魔殿だ。安部内閣の時、短期間に4人の大臣が続けざまに辞任したことのある省だ。 事例1 シーズーがフロントライン投与後6時間以内に嘔吐し、 三日後に死亡 農水省の意見  因果関係がないとはいえない 。 獣医師の意見 投薬との因果関係不明。 製造業者等の意見 薬剤投薬後6時間以内に有害事象(嘔吐)が認められたため、本剤との因果関係を完全に否定することは出来ないと考える。 しかし、生前の主症状が嘔吐のみで発症3日目に死亡した事から、パルボウイルス等の感染症が偶発的に本剤の投与と重なった可能性も否定できない。 要因究明 担当獣医師から有害事象の報告を受けてから、3回の聞き取り調査を行ったが、本報告書に記載の内容を超える情報の開示を拒否されている。従って、これ以上の要因究明は不可能である。    この獣医は日本の獣医界を代弁している獣医だ。つまり、自分たちが販売しているフロントラインは安全な薬剤であり、犬の死因は不明と報告すればよいと思っている。国民の愛犬家に正しい情報を公開せずに、国民をたぶらかしても獣医が儲けさえすればよいと決め込んでいるようだ。  また、フロントラインのメーカーは犬の死亡原因をパルボウイルス等の感染症になすりつけている。科学的な証拠は示してない。推測というよりも妄想であり、詭弁だ。論理が支離滅裂だ。 今後も犬がフロントラインで死んだら、パルボウイルス等の感染症のせいにするつもりかと言いたい。  換言すると、フロントラインを投与するとパルボウイルス等の感染症になって犬が死ぬ可能性が高いとでも言いたいのかな。馬鹿げている。 事例2   ウェルシュコーギーが フロントライン投与後2時間で 死亡 農水省の意見 フロントラインとの因果関係はないと考えられる。 獣医師の意見 病院にて当該製剤と8種混合ワクチンを投薬してから2時間以内の死亡である。ワクチン接種後短時間の死亡であるためワクチンの副作用を否定することは出来ない。 また、当日は気温が35℃の猛暑であり、当該動物が重度の肥満状態であったことを含めて考えると熱中症の可能性も否定できない。 上記の通り死亡原因は特定できないが、フロントライン スポットオン ドッグとの因果関係はないと考える。  フロントラインと混合ワクチンを同時に投与するとは薬の副作用に無知蒙昧すぎる。副作用のある危険な薬剤二つの相乗効果があらわれて、その悪効果の大きさに犬が耐えられなかったと見るのが順当だ。 つまり、犬の死亡原因をワクチンだけに押し付けているのは非科学的だ。  また、死亡原因に熱中症を持ち出すのも学識教養がなさ過ぎる。詭弁だ。 日本の夏は35℃になるのは当たり前だ。フロントラインを投与して犬が死んだ場合は今後も熱中症のせいにするつもりか。国民を愚弄している。 事例3 チワワ 治療後回復した。 副作用 よろめき、起立不能、痙攣、麻痺、知覚過敏、流涎、肝酵素の上昇 講じた治療 洗浄、乳酸リンゲル点滴、アトロピン皮下注、フェノバール筋注。 農水省の意見 因果関係があると考えられる。 獣医師の意見 投与後10分で症状が発現していることから、当薬剤の副作用と思われる。 製造業者等の意見 投薬直後の薬液が乾かない段階で犬が本剤を舐め、本剤の基材であるアルコール中毒が発現した可能性が高いと考える。    犬につけたフロントラインに含まれるわずかなアルコール量で、その犬が「よろめき、起立不能、痙攣、麻痺、知覚過敏、流涎、肝酵素の上昇 」の副作用を起こすのか。 フロントラインのメーカーは無責任でいい加減すぎる。詐欺師の詭弁と同じだ。国民を愚弄している。 事例4 フロントライン プラス キャットで猫が死亡 フロントライン投与後 1時間未満で 死亡 農水省の意見 因果関係がないとはいえない。 獣医師の意見 本剤投薬と死亡との科学的な因果関係はわからないが、本剤の投与後に死亡したので何らかの関係を疑っている。 製造業者等の意見 獣医師の意見に同じ 事例5 フロントライン プラス キャットで猫が死亡 副作用 食欲廃絶、ショック、脱水、虚脱、アナフィラキシー反応、鼻出血、嘔吐、消化管の出血 初診病院の処置 抗生剤(アンピシリン)、ステロイド剤(プレドニゾロン)、気管支拡張剤(ネオフィリンM) 転院後の病院の処置 抗生剤(アンピシリン)、止血剤(アドナ、リカバリン)、制吐剤(プリンペラン)、静脈内輸液、 農水省の意見 因果関係がないと考えられる 副作用報告獣医師の意見  当該猫は昨年までフロントライン スポットオン キャット(フィプロニル製剤)を使用して何ら異常が認められなかった点と、有害事象の発生がフロントライン プラス キャット(フィプロニル、S―メトプレン合剤)投薬後12時間以内に発現した点から、S―メトプレンを原因とする副作用を疑い、薬事法第77条第4項の2の規定による副作用報告を提出した。 しかし、飼い主及び吉永獣医師の情報から、当該猫の飼育環境が農薬に曝露し易い点と症状が農薬中毒に酷似したため、現時点では投薬と副作用との因果関係を断定できないと考えている。 初診獣医師の意見  当該猫の飼育環境は農薬に曝露する可能性が高い点と、農薬中毒様の症状であった事から、投薬と副作用との因果関係は低く、農薬中毒の可能性が高いと考えている。  薬剤の副作用の発現は最初の薬剤投与時よりも回数を重ねるたびに重大な症状になることは医療の常識だ。スズメバチに刺されて死ぬ人は2回目以降に死ぬ人が多いことは周知だ。抗原抗体反応が爆発的に起こるからだ。詳細は愛犬がワクチンでアナフィラキシー急死! にある。  この獣医も農水省の担当者もアナフィラキシーシック死について無知蒙昧すぎる。医療従事者としてはお粗末だ。  しかも、この獣医はフロントラインが日本でも登録されている農薬であることをわかってない。フランスでは農薬として登録したフロントラインで大量のミツバチが死んだ大事件があった。詳細はノミ・ダニ用フロントラインは有害農薬だ! にある。  その他の報告書についても記述したいが、紙面の文字数制限があるため割愛する。  結論  フロントラインは犬猫が死ぬこともある怖い農薬だ!  関連随想  上記以外の関連随想 1 愛犬のせきフロントラインやめたら治った! ゴキブリも死ぬ薬は犬にも有害だ! 2 愛犬のノミ駆除剤でゴキブリも死ぬ! 偽装だらけの犬の世界4 3 犬のノミ防除剤は農薬で猛毒の殺虫剤だ! ダーナムライン・ペルメトリン 4 農水省フロントライン副作用の怖い情報!? 5  フロントラインでゴキブリも死ぬ!? 6 フロントラインで愛犬が湿疹掻痒、膿皮症! 7 ノミやダニ防止はフマキラ-で!? 8 フロントラインでカサブタができハゲに! 

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