愛犬問題 犬の身になって考えてみよう

2015/07/05(日)16:13

避妊去勢手術で認知症になるリスクが増加! 性ホルモンの欠乏が原因!

犬(706)

 多くの愛犬たちが年老いてから認知症になっている。 認知症の犬は、例えば、次のような異常行動をする。 名前を呼んでも無反応、知っている筈の指示に従わない、昼間よく寝て、夜に動き回ったり、吠えたりする、何処にでも排尿をする、意味の無い行動を繰り返す、家族さえ見分けられなくなるなど。 年老いた愛犬の認知症に飼い主も当惑しているだろうが、最もかわいそうなのがその老犬だ。  Googleで「犬 認知症」で検索すると404,000件、「犬 痴呆」では488,000件出る。あまりの多さにビックリ。犬の認知症の原因は不明と日本語では記述されている。    その老齢性認知症は若い時にした避妊・去勢手術にもその原因の一端があることをアメリカの獣医学の学術論文が明らかにしいる。  今回は下記のその論文の中にある老齢性認知症に関する部分を一般愛犬家が理解しやすいように意訳して紹介する。  Long-Term Health Risks and Benefits Associated with Spay / Neuter in Dogs 犬の避妊・去勢による健康上のリスクと利点 ー長期観点から統計調査ー  その論文全体を要約した翻訳文は避妊・去勢でガンの骨肉腫等の多病誘発! アメリカの獣医学の学術論文を翻訳にある。  人も年老いると老齢性認知症になる人が多くなる。女性は男性の2倍近くも多いとのこと。 その原因は、女性は更年期を過ぎると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少するからだ。  男性は男性ホルモンのテストステロンの一部が女性ホルモンのエストロゲンに変化して分泌される。その量は更年期の女性と同程度とのこと。男性は必要最低限の量を自給自足している感じだ。  つまり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少すると、記憶障害が起こり、物忘れが酷くなり、認知症になりやすくなる。換言すると、エストロゲンは薬として認知症の予防や治療に効果がある。  Google で「エストロゲン 認知症」で139,000件でる。つまり、エストロゲンと認知症の関係は医学的には周知だ。  避妊・去勢手術をした犬は卵巣のエストロゲンや睾丸のテストステロンが分泌されないので、認知症になるリスクが高い。  独立行政法人の理化学研究所はエストロゲンが脳血管を拡張し、記憶を改善するという研究結果を2009年に公表している。 ブログ「愛犬問題」の随想にもすでに取り上げてある。不妊手術の卵巣切除で犬も記憶障害になる! 女性ホルモン欠乏でマウスに障害!理研発表  翻訳文 老齢性認知症・老齢性記憶障害症候群 Geriatric Cognitive Impairment  去勢手術をした雄犬と避妊手術をした雌犬は、不妊手術をしてない普通の犬に比較して、年老いた後に軽い認知症よりも重い認知症になるリスクが高い。  その老齢性認知症になるリスクを詳細に決めるために利用できるだけの十分な数の避妊手術をしてない老齢な雌犬はいなかった。  老齢性認知症の犬は、屋内や屋外で方向感覚を失ったり、家族の一員としての社会的な触れ合いが変化したり、屋内でのしつけが無駄になったり、寝起きのサイクルが変化したりする。  この調査研究結果は、テストステロンとエストロゲンが細胞レベルで神経を保護する役割を果たしているという最近の研究結果と同一線上にある。そのエストロゲンは女性のアルツハイマー病に予防的な役割を果たしている。  エストロゲンは避妊手術をしてない雌犬にも同じ保護的な役割を果たしていると研究者たちは推測している。 しかし、残念ながら、避妊手術をしてない雌犬の数が少なすぎたので、今回の研究ではその推測を実証し、結論づけることは出来なかった。 ( 翻訳者 : ブログ「愛犬問題」管理人 Paroowner ) 原文 Geriatric Cognitive Impairment Neutered male dogs and spayed female dogs are at increased risk of progressing from mild to severe geriatric cognitive impairment compared to intact male dogs. There weren’t enough intact geriatric females available for the study to determine their risk. Geriatric cognitive impairment includes disorientation in the house or outdoors, changes in social interactions with human family members, loss of house training, and changes in the sleep-wake cycle. The investigators state “This finding is in line with current research on the neuro-protective roles of testosterone and estrogen at the cellular level and the role of estrogen in preventing Alzheimer’s disease in human females. One would predict that estrogens would have a similar protective role in the sexually intact female dogs; unfortunately too few sexually intact female dogs were available for inclusion in the present study to test the hypothesis” 次回はこれまでに翻訳して紹介した避妊・去勢手術の後遺症のすべてをまとめて紹介する。  獣医は避妊・去勢手術をすると、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症の予防になるとも主張して避妊手術を勧めているが、悪質な詐欺だ。 避妊・去勢手術によるいろんな後遺症や合併症の発症を愛犬家の国民に隠している。  避妊・去勢手術の後遺症として発症しやすくなる骨の異常形成や尿失禁、血管肉腫、精巣腫瘍、ワクチンの副作用、肥満、前立腺癌、甲状腺機能低下症、および、骨肉腫(骨の癌)については既に翻訳文を紹介してある。愛犬の健康保持にご参考になれば幸いだ。     関連随想集  避妊去勢有害無用論の随想集      狂犬病ワクチン副作用被害:日本は5万匹! 内3,000匹毎年死亡!  狂犬病注射有害無用論の随想集         狂犬病予防注射の問題点については通常のHPにも詳述。  狂犬病予防ワクチン注射のからくり  狂犬病予防法は御用済みの悪法だ 

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る