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相撲協会に暴力事件が再発した。
なぜ、そのような不祥事が何度も起るのか、その根本原因を探ってみた。 大相撲は表向きは神事だ、国技だと言われているのに、その裏には忌まわしい暴力体質が隠蔽されていることが分かった。 つまり、日本相撲協会そのもの成り立ちや組織に暴力や八百長などの悪事を隠蔽するからくりがある。自浄作用は期待しにくい仕組みになっている。 外部権力で抜本的な外科手術をしない限り相撲協会の暴力体質と隠蔽体質は根治できない。 貴乃花親方の理事解任を決めた相撲評議員会の評議員は誰が決めるかを調べてみた。唖然とした。 評議員会の評議員は日本相撲協会が設定する「評議員選定委員会」が選定することになっている。一言で結論を言うと、相撲協会の理事長が評議員会の議長も決めるような仕組みになっている。日本相撲協会の定款 相撲評議員会は表面上は相撲協会よりも強い権限がある上位の組織であるかのようになっているが、その実態は相撲協会の下部組織だ。その人事権は相撲協会の理事長が握っている。 評議員会は世の中の目をくらますために体裁だけを整えた張り子の虎なのだ。 池坊保子議長よりも八角理事長のほうが、実質的には上位にある。 例えて言うと、一般の会社の社長と監査役との関係に似ている。 監査役は表面上は不正経理等を正す強い権限が与えられているが、実際には任命権者の社長には刃向かうことができないのと同じだ。 その評議員の報酬は相撲協会が出し、上限が年額200万円だ。 1年に何回かの会合があるだけなので、一回の会合当たりの報酬としては高額だ。 現在の評議員の数は、相撲協会関係者以外の外部の評議員が4名、力士出身者が3名だ。 貴乃花親方の理事降格を決めたときは、外部の評議員2名が欠席したので、力士出身評議員の数が評決の決め手になっている。 相撲評議員会は公平中立な組織ではない。 評議員会に力士出身者の指定席が3っもあること自体が異常だ。 評議員会は相撲協会の意向がまかり通る組織になっている。相撲協会の悪事は容易に隠蔽できる仕組みになっている。社会通念に反した不良組織だ。 ネット上には次の写真もある。 相撲評議員会議長の池坊保子のセミヌード写真 男性向け雑誌「ペントハウス」1984年3月号掲載写真 ペントハウスは当時は若い男性には人気のあった雑誌だ。現在は廃刊。 30年以上前に話題になった写真が再び脚光を浴びるのはご本人もご満悦?だろう。 ネット上にはその写真を引用したブログが沢山ある。池坊保子は生まれは高貴であるのにカネや売名の為には卑賤なことでもする女として紹介してある。 相撲評議員会議長は貴乃花親方の理事解任についてでっち上げのウソを公言していると貴乃花親方ご自身が具体的に説明して指摘している。 親方ご自身は理事解任を決して了解してないとのこと。 横綱審議委員会の委員も相撲協会の理事長が選定して、その委員長は委員の互選によって選出することになっている。 つまり、横審は相撲協会の傀儡(かいらい)委員会だ。 ただし、その横審は見せかけのお飾りの組織ではない。相撲協会の闇の重要な役目を果たしている。横審の実態は不祥事隠蔽推進監視委員会だ。 横綱審議委員会は相撲協会の暴力や八百長などの不祥事が報道されないように報道機関を見張る役目を果たしている。 横審の委員長は新聞社の社長やNHKの会長を経験した人などが選ばれている。 現在の横審の委員長は毎日新聞社の元社長だ。 その委員長がメディア界に睨みを利かせて相撲協会の不祥事の報道を抑制している。だから、日頃は報道の公正を唱えている新聞社などが、こと大相撲に関しては相撲協会寄りの報道をしている。そこには報道の自由も公正もない。相撲協会の悪事の隠蔽に報道機関が荷担している構図だ。 日馬富士の暴行問題についてはNHKも含め、大手報道機関ほど報道をしなかった。沈黙を守った。我関せずの姿勢だった。なぜ報道しないのか不可解だった。 この随想を書くために相撲協会の組織のからくりを調査して、謎が解けた。 相撲協会はブラック業界だ。若い力士が半殺しになることは日常茶飯の出来事だ。 相撲入門を希望する日本人の子供が減少しているのは当然の報いだ。 相撲界浜の真砂は尽きるとも暴力事件の種は尽きまじ 詠み人:石川五右衛門 つい最近、朝日新聞社系のテレビ朝日が貴乃花親方の独占インタビューを二日に分けて放映した。 そのテレビ朝日には相撲協会から放映を許可してないとの抗議があったとのこと。 相撲協会の悪事には放送許可を出さないのか。それこそが隠蔽体質だ。 相撲協会は悪の温床であることを相撲協会自身が認めているようなものだ。 ネット上は大騒ぎになっている。貴乃花を賞賛し、相撲協会の事実をねじ曲げた報道を非難している。100対10くらいの割合で、貴乃花のとった行動を是としている。 ネット上には相撲協会の現在の理事は全員辞任すべきだとの意見も多い。 前大阪市長の橋下徹氏は相撲協会は解体し、NHKは相撲の放映を止めたほうが良いとの見解を公表している。 元東京都知事の石原慎太郎氏は貴乃花親方が正式に告発した勇気は素晴らしいと賞賛する一方、相撲協会はブラックボックスだと断じている。 元宮崎県知事の東国原英夫氏は理事選挙で貴乃花親方が大敗したのは投票方式を投票者を特定できないマル式から、投票者を筆跡で特定できる記名式に変えたことが原因だと発言している。 2010年の相撲協会の理事の選挙では、貴乃花は落選確実との前評判を覆して見事に初当選している。その当時の選挙方式は〇をつけるマル式だったとのこと。 2017年12月の理事選挙では候補者の名前を書く記名式だとのこと。 投票者がわずか100人程度なので、その筆跡から投票者の確認が容易だ。 だから、理事長派の意向に反して貴乃花に投票する親方は激減したのだろう。 投票者は誰だか特定できないマル式から、投票者を確認できる記名式に変更したのは、何の為なのか推して知るべしだ。 貴乃花親方は、今回の投票方式は記名式であることを知っていて、落選するのは当然だと覚悟の立候補だったようだ。 落選して「すがすがしい気持ち」だと心境を吐露している。 立候補すること自体に意味があったと意味深長な発言をしている。 貴乃花親方は国民に何を伝えるために落選覚悟の立候補だったのか、国民の一人一人が深く考えることが大切だ。 そのことを深く考えることで貴乃花親方のとった二ヶ月以上の沈黙の行動の意味が理解できる。 まさに「沈黙は金」だ。貴乃花親方に感服だ。遠謀深慮の見本みたいな沈黙行動だ。 (ただし残念ながら、ブログ「愛犬問題」のParoownerにはその真似はできない。ブログ記事を継続して書かないと、ブログ「愛犬問題」の存在価値が希薄になるからだ。ハイ。) 僅かな数の投票者しかいないのに記名式に変更したのは公正な選挙とはいえない。軍事政権下の監視付き記名式と同じだ。選挙する意味は無い。独裁と同じだ。 相撲協会は公益財団法人だ。 わかりやすく端的に言うと、その財産は国民の為にある。 八角理事長は財団に雇われているだけだ。法律的には委任という。 八角理事長自身の保身の為に悪事を隠蔽することは許されない背任行為だ。 今回の日馬富士の暴行事件は理事長が責任をとって辞任すべき重大な不祥事だ。最高責任者が減給で済まされるほどの軽い事件ではない。 大相撲は神事を起源とする儀式的な格闘技だ。 礼を重んじる競技だ。相手を傷つけてまで勝負に勝てば良い暴力競技とは違う。 大相撲が勝ち負けだけを重視し、神事の歴史に基づく精神性をないがしろにする相撲に堕落すると、日本の大相撲がプロレスのような金儲けが最優先の興業や見世物になるだろう。 相手の顔面を攻撃して一撃で脳震盪にして倒せるプロレスのエルボー・スマッシュー(肘打ち)は大相撲からは排除すべきだ。顎(あご)や喉(のど)を強打されると力士の身体的被害が大きすぎる。休場に追い込まれた力士も多い。 豪栄道は左眼の内壁骨を骨折されている。 白鵬のエルボー・スマッシュ(肘打ち)の動画 喉を強打 日本の相撲は元来神事の一つとして受け継がれた格闘技だ。 神事なので相手を傷つける技は想定されてなかった。 かち上げの技は昔からあった技だが、肘打ち(ひじうち)はプロレスから流れ込んできた技だ。 かち上げは、自分の胸元に曲げた肘(ひじ)で相手の胸を攻撃して上に持ち上げる技だ。だから、「上げ」の言葉が使われている。 一方、プロレスには顎(あご)や喉(のど)を肘で強打する技がある。 エルボー・スマッシューと言う。日本名は肘打ち(ひじうち)だ。 顎や喉を肘で強打するので、そのダメージは絶大だ。一撃で脳震盪を起こして倒れて起き上がれなくなる。休場に追い込まれた力士も多い。 その必殺技は、もともと神事である相撲には想定してなかった荒技だ。 つまり、相撲は相手を傷つけてまで勝つことは思いもよらないことだったのだ。 だから、エルボー・スマッシュ(肘打ち)は相撲の禁じ手にはなってない。 危険きわまる技なので、横綱が下位の力士にけるのは品格に欠けると非難されているだけだ。 技の進歩変遷にルールの改訂が追いついていない。 相撲協会の怠慢なのか、あるいは、相撲の人気取りのために故意にルールの改訂をしてないとも考えられる。 エルボー・スマッシューの被害を受けて健康を害する力士がいても、相撲協会の利益が増えることを優先したとも考えられる。 神事としての大相撲にはふさわしくない考えだ。 礼を重んじる相撲には野蛮な必殺技は似つかわしくない。 エルボー・スマッシューは横綱だけでなく、すべての力士に禁じ手とすべきだ。 格闘技の勝負のルールは明確に定めないと、力士にも観客にも迷惑千万だ。 勝敗がついた後にもやもやとした不愉快な気持ちになる。 なお、腕に強靱な保護具のサポーターを巻き、それでエルボー・スマッシュをするのは大相撲にはなじまない。本来サポーターは防衛のために着用する用品だ。 保護具を攻撃用に着用するのは厳禁にすべきだ。 白鵬が右腕に着用している白鵬自身が特注した強靱なサポーターは、防衛用品ではなく、実態は攻撃用の凶器だ。勝つためだけの理由で着用している卑怯な凶器だ。 日本の相撲道をモンゴル出身の白鵬が冒涜している。 卑怯な凶器を使っても勝てば良いのなら、大相撲は興ざめだ。 鉄パイプも使っても良いプロレスの興業と同じだ。 神事とは乖離(かいり)した野蛮な見世物だ。 ネット上には、白鵬がエルボー・スマッシューで優勝した記録は、すべて削除廃棄した方が良いとの意見も多い。 相撲愛好者の中には、現在の相撲協会はいい加減な運営をしていると見ている人も多い。相撲協会は興業収入の増加に熱心だろうが、相撲愛好家にとっては収益増加はどうでも良いことなのだ。 大相撲についてはもっとほかに大切に守ってもらいたいことがある。 故意に相手を傷つる技を出したら、故意に髷(まげ)を掴むと反則負けにしているように、「負け」の軍配にすべきだ。 髷は力士の象徴で大事であるが、それ以上に力士の健康はもっと大事だ。 ここしばらくはテレビの相撲も見ないことにした。 白鵬の傲慢な顔を見たり、相撲協会の汚い屁理屈を思い出して不愉快な気持ちになりたくないからだ。ハイ。 ご自由に引用転載ください。 上記文書も含め、ブログ「愛犬問題」の文書は著作権フリーです。 ブログ「愛犬問題」は犬の正しい飼い方をテーマにしているブログですが、今回は特別に日本相撲協会の正しい発展を願って、上記随想を独立の随想としてブログ「愛犬問題」にアップしました。 ブログ「愛犬問題」は一日に数千のアクセス数(訪問者数)があるブログです。 その宣伝力・集客力を活用して、多くの相撲ファンにご協力をいただくためです。 私も大相撲が大好きです。 よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.16 19:26:05
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