パピヨンは500年以上も前から欧州の宮廷で飼われていた容姿端麗な犬種だ。その上に頭も良い。知能が優れているということは、その知能で飼い主を意のままに使いまわそうとすることもあるのだ。
その一例が
仮病(けびょう)だ。学術用語では
詐病(さびょう)という。
人の子供が仮病を使うのは学校には行きたくないなどの理由で、実際は痛くもないのに親に腹痛を訴えるものだ。
つまり、
子どもの仮病は「何かをしたくない」という後ろ向きの消極的な理由が多い。
一方、
犬の仮病は飼い主に「何かをしてもらいたい」という前向きの積極的な理由だ。
犬は言葉では伝えることができないので、体全体で飼い主に「何かをしてもらいたい」と伝えるのだ。
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愛犬のパロは人好きで、他の犬とも仲良く遊びたがる優しい犬だ。
なのに、散歩は全くさせてない。
コロナ禍や飼い主がかなりの加齢などが理由だ。
パロは
庭で遊ぶ以外は屋内の一階と二階の部屋で遊んでいる。
それ以外は、クルマが通らない早朝や夜に長いリードをつけて自宅前の
私道で遊ばすだけだ。
パロは他の人や犬との接触が少なく、ストレスの塊みたいになっている。
パロの飼い主は犬好きで面倒見の良い飼い主だ。
パロもそのことを十分に理解している。
だから、パロは喉の奥のほうで小さい声を出して飼い主にいろんなことをねだる。
飼い主もその要求に答えている。
しかし、散歩して多くの人や犬に会いたいというパロの願望は満たされてない。
その願望を満たすための手段としてパロがとったのが仮病だ。
パロには飼い主をだます意図はない。
足を痛がると、また優しいお姉ちゃんや獣医のいる動物病院に連れて行ってもらいたいと願っているだけだ。(パロが足を痛がった時に動物病院に連れて行った随想が下段の関連随想にある。)
あるいは、片足をびっこにしていると、二階に上る階段で飼い主が抱っこして上ってくれるのを期待している。
まとめていうと、
犬が後ろ足の片方を上げてびっこを引く跛行(はこう)には仮病が多い。
飼い主が犬好きで面倒見の良い飼い主の犬に多い。
仮病を使えば飼い主にもっと優しくしてもらえるからだ。
つまり、
犬の仮病は頭が良くて甘えん坊の犬に多く見られる現象だ。
びっこの仮病の治し方
愛犬の足に、骨折や脱臼、肉球や爪に異常がないか調べる。
使わない足を手でなでたり、持ち上げて痛がらないこと確認する。
念のために肉球に殺菌消毒剤の「
ひば水」か、「
ヒバエタ(無水ひば油エタノール液)」を塗布して皮膚炎の懸念を無くす。
その後は
仮病の行動は完全に無視することが早期完治のコツだ。
言い換えると、愛犬の仮病行動に答えているといつまでたっても完治しない。
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