愛犬を奈良公園の野生の鹿のようにできるだけ自然のままに飼うのも良いだろう。
できるだけそうしたい。
やさしい性格のワンちゃんになってもらいたい。願望の飼い方だ。
しかし、犬の飼い方については都道府県の条例の規制がある。その許される範囲内でだ。
🐕 野生の奈良の鹿の放し飼いを「規制」する法律はないだろう。
あるなら、「保護」するための法律だろう。
つまり、奈良の鹿は1,200年も前から、現在のように自然のままに生息してきた。
奈良時代(710年~784年)に春日大社が創建されたときに神鹿(しんろく)として迎えら、崇拝されたのが始まりだ。
現在は国の天然記念物に指定されている。
ただし、飼育・管理はされてない。
基本的には奈良県の野生動物だ。放任されている。
奈良の鹿のように住民と仲良く共生している野生動物は世界的にみても貴重な生き物だ。
今では奈良県の大きな観光資源となっている。
奈良の鹿を見るための多くの観光客が押し寄せている。
その客のほとんどが外国人だ。外貨獲得の大きな資源だ。
奈良の鹿は生きていて人の心を癒す観光資源だ。
野生動物の頭や背中を撫でられる動物としては稀有な生き物だ。
人に対する警戒心がなく、やさしい性格だ。
しかも、人にお辞儀をする。
そのお辞儀は人と共存しだした時代に修得した習性のようだ。
奈良時代の人々が鹿を崇拝してお辞儀をしたのを見習って、鹿も人にお辞儀をしだしたとのこと。
つまり、奈良公園の鹿のお辞儀は公園で鹿煎餅が発売される以前からの習性だ。
お辞儀は人の世の中では礼儀作法の一つとして不可欠なものとなっているが、奈良の鹿にとっても人間と共生して生きていくうえで不可欠な挨拶手段となっているのだ。
言い換えると、鹿のお辞儀は鹿煎餅をねだるためだけの仕草ではないのだ。
人間社会に仲良く溶け込んで安全に生きていくための挨拶の一つなのだ。
そのお辞儀の挨拶の習性が身についたから、奈良の鹿は1,200年も大切にされて生き延びてきたのだ。
幸いなことに、日本人は狩猟民族に血統ではないし、仏教では四つ足動物の捕食は禁じられていた。日本人が四つ足動物を堂々と食べるようになったのは明治維新後からだ。
終戦後の食糧難時代に鹿の頭数が激減したようだが、その後は1,200頭ほどで推移している。
「犬の話」だけを取り上げているブログ「愛犬問題」に鹿の話を取り上げたのは、奈良の鹿の性格が素晴らしいからだ。
人間社会に素直にやさしく溶け込んでいる。
野生動物も人間が危害を加えなければ、人間と共生できるという歴史的な証拠だ。
犬は野生動物ではなく、既に3万年も人間と共生してきた動物だが、犬による人身傷害は意外に多い。犬はオオカミから進化した肉食動物だ。鹿のように草食動物ではないからだ。
でも、犬も奈良の鹿のように大切に飼えば、奈良の鹿のようにやさしい利口な性格になるのではないかと思う。
そのためには飼い主だけでなく、近隣の住民も犬に対しては寛容で優しい心があることが理想的だ。
言い換えると、近隣の住民に犬を極端に嫌い、嫌がらせや排斥行為をする人がいるなら、お付き合いは遠慮したほうが良い。
愛犬がその被害を受けて人に対する警戒心が強くなると吠え声も大きくなりかねないからだ。
犬は人好きで優しい犬が良い。
愛犬のパピヨンのパロはそうだ。
なのに、犬を毛嫌いする異端者がいる。
わが家の近隣にもいる。
昔、犬嫌いの3人のジーさんがいた。
2人は既に亡くなった。
1人は病院搬送の専用車で送迎されていて、他家の犬に遭うことさえできない状態だ。
ただし、犬嫌いのバーさんは今も私道をわけもなくうろついている。
パロを私道に出すと、そのバーさんと出くわすことが多い。
私道をうろつくことが日課のようなバーさんだ。はた迷惑な日課だ。
そのバーさんは落ちてもいない百円玉でも拾うつもりでうろついているのかといぶかっている。
パロは人好きなので、バーさんとも遊ぼうとするが、飼い主のほうは疫病神にでも遭遇した気になる。
🐶 奈良の鹿が人に危害を加えて「人身傷害」を起こした事例も多いが、その最大の原因には鹿煎餅が絡んでいる。鹿煎餅を鹿が喜ぶようにすぐには与えないで、何度もお辞儀を強要するような“意地悪”をしたことが原因だ。
つまり、鹿による人身傷害の原因は鹿にあるのではなく、人にあるのだ。
いかに奈良の鹿がおとなしいからと言っても、鹿煎餅を与えるときは、鹿をからかったり、じらすような振る舞いは不適切だ。
奈良の鹿は野生動物であることを肝に銘じたほうが良い。
鹿から最も被害を受けている人は中国の観光客だとのこと。
中国国民の民度が問われる問題の一つだ。
ネットで奈良の鹿を見るのが好きになって、とうとう鹿の置物を二つも買った。
中国製だ。残念ながら、奈良の鹿とは容姿が違う。
奈良の鹿はお尻の部分には白い毛があって、臀部も奇麗だ。
お尻だけを見ても奈良の鹿は「神鹿」だ。他国の鹿とは違う。
添付の写真をご参考に。
🌷 川柳一句
お辞儀して 煎餅もらう 奈良の鹿