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3 Ⅰ群の商品の特徴:新品もしくは新品同様のイメージ&最低落札価格の落し穴

(Ⅰ群の値動きグラフ)

Ⅰ群グラフ

Ⅰ群の商品表示の特徴

Ⅰ群表

この表をご覧になってヤAとヤHはとてもよく似ているのがおわかりいただけると思います。商品説明によるとヤAは使用が30分くらい・ヤHは新品で、ともに付属のビニールケースや取扱い説明書もついていますし、ポケットがついている新しいタイプです。購入しようとしている方たちが理想としている状態であると思われます。タイトルにも紹介文にも「美品」「新品」と表示され、写真も1枚だけではなく角度を変えたり広げたりしてそれぞれ2枚ずつ公開されています。

さらに、オークション期間も4~5日間と比較的短いのも特徴です。人気のある商品は「今買えるものがあるなら買ってしまわないと、その後買えるかどうかわからない」という気持が働くためでしょうか、オークションの終了が近いものから入札されやすいようです。そのため、オークション期間を長く設定しても入札は期間後半に集中する結果となり、期間の前半はあまり意味がない結果になることが多いようです。

さて、ヤDにご注目ください。5件の入札がありますが、落札に有効な入札は終了約5分前になされた1件だけです。それ以外の4件は落札に有効な入札になりませんでした。それはなぜか・・?最低落札価格2950円が設定されていたからです。ヤDはヤAのオークションの終了日にオークションを開始しました。ヤAの落札に失敗した人たちの入札を期待したのではないかと思われます。思惑は当って、出品当日から2000円を越える入札が複数はいり順調なすべりだしに見えました。しかし、後の追加文で「最低落札価格は2950円に設定しています」という表示がされたところでその後の入札がなくなってしまいました。

ヤDが開始したとき、すでにヤAは最高入札価格が3000円を突破していましたから、ヤDの出品者の方は2950円をレジスタンスラインとして設定したのかもしれません。このレジスタンスラインを「希望落札価格」ではなく「最低落札価格」としたところに入札を敬遠された理由があると思われます。もしかしたら出品者の方はこの二つの価格を取り違えてしまったのかもしれません。商品のポイント一覧表を見ていただくと、ヤDはヤA・ヤHに比べてポケットはなく購入時期も昨年秋で幾分条件が劣るのがわかります。また、この時点ではビニールケースがあることも表示されていませんでした。好条件のヤAが3100円で落札されていることを考えれば、ヤDの2950円の価格は一種「割高」の印象を与え、入札しようとする方々が「ヤAと同日にオークションを開始したヤBの状態」や「ヤDの次の日に出品された新品のヤHの様子」を見ようと思うのは無理からぬことのように思われます。結局、ヤDは「カーキ色(色についてはⅢ群のところで詳しくチェックします)」「(終了近くなって表示された)ビニールケースもあります」という好条件を備えるにもかかわらず、終了前10分のときに「定形外分の送料を負担します。」という実質上の値下げを余儀なくされ終了前5分頃に入札された実質2560円(送料込み2950円)で落札されるに至りました(終了10分前の値下げをちゃんとチェックしている人がいることにも驚きを感じましたが)。もし最低落札価格が設定されていなければ・・と考えさせられる一幕でした。

<第Ⅰ群のまとめ>

これらのことから推測されるポイントは、

・「美品」「新品」の表示は説明文のみならずタイトルにもしたほうが有利。

・付属品があるかどうかは重要ポイント。「有り」の場合は初めからしっかりと強調すること。

・オークション期間は比較的短めでもよい。

・写真はできれば複数掲載したほうがよい。

・オークションの開始時期・終了時期は、同じ商品の出品状況をチェックするマメさも必要。

・最低落札価格、希望落札価格などは設定を慎重に。人気商品だからといってあまり強気になると逆効果を生むことがある。同じ商品の商品状態をチェックして価格設定をするといいかもしれない。

あくまでも推測ですから念のため。

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