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カテゴリ:初婚の思い出
私が使っている駅の改札口に、托鉢で立っているお坊さんがいます。時刻はだいたい午前10時過ぎから午後2時くらいでしょうか。毎日ではないようです。
元坊さんの妻としては大変気になる存在です。だって、そのお坊さんはなんともあやしいからです。 業界を知っている者としては、坊さん全体が怪しいと思ってはいます。本物ニセモノって言っても、どこで線引きするんだよ、と言うのがホンネです。甘やかされて育っている朝寝坊な坊さんのお経で本当に成仏できるのか?幽霊をなめるんじゃないよ。 ただ、一応寺に住んで坊さんの仕事をしている人を本物とするならば、それ以外がニセモノってことになりますねー。 うーん、定義づけはやっぱり難しいよ。 詐欺師系は何でもそうですが、素人目にわかりやすくデフォルメされた表現をしています。お坊さんもしかり。とてももっともらしい装束をしています。同じ托鉢をしても、本物の坊さんは最初から気合が入っていないせいか、装束も略式だししゃきっとしません。その点、偽者は迫力が違います。装束の着方も本格的で草履(ぞうり)ではなく草鞋(わらじ)をはいてしまう。顔つきも重々しくて何か意味ありげです。そういう坊さんの方が、托鉢で集まるお金も多いようで、お年寄りがニセモノの坊さんに向かって拝んでいる姿をよく見ました。 でも、ただ立っているだけで何かを感じさせるなら、それはそれで一つの信仰と言えるのかもしれません。本物の坊さん達は、ニセモノの坊さんを気にしながら年末助け合いの托鉢をしていました。「こんな寒い思いをするよりも、寺で寄付を出し合った方がよっぽどお金が集まるんじゃないか。」とか相談しながら。そんなことだから、ニセモノに負けちゃうのよ。 ところで、うちの駅のお坊さんですが、こちらの装束は迫力はありますが、どうもよくわかりません。坊さんは坊さんなのでしょうが、山伏のイメージです。お遍路さんの変形みたいなやつ。立派な屋根のある駅の改札近くで菅笠を被っているし。どこの坊さんだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月21日 17時13分53秒
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