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カテゴリ:法科大学院と司法試験
今年の本試験がいよいよ迫ってきました。
受験すると決めた人は、ちょっと病気なくらいに楽天的に行って良いのではないのでしょうか。順調に問題を解いている自分をイメージすることも大切だと思います。 それと、1つの試験で失敗したと思っても、落ち込むのはすべての科目が終わってからにすることです。全部終わってから、どんなに落ち込んで騒いでも結果は変わりません。これは私が去年立証済みです。でも、全部の試験が終わる前に落ち込んで騒ぐと、はたして良い方向に行くかどうかはわかりません。 「今目の前で何が起ころうと、とにかく合格するのは自分だ。」という思いで行くべきだと思います。やっぱり、何事につけ、本番に重要なのは「向上心より平常心」という開き直りだと思います。試験では、平常心を保つことが最高の向上心ってことなんですけど。 今年受験しないと決めた人は、来年も回避するくらいなら、受験生をやめるくらいの覚悟をすることが大切だと思います。でないと、「本試験コワイ病」からいつまでも脱出できません。回避すると、みんな何となく後ろめたい気持ちを持つみたいで、それは精神衛生上も良くないし、モチベーション維持が難しくなります。 まあ、そうはいっても、人生何が幸いするかは本当にわかりません。必死で勉強していれば、何となくの予感もするものですから、そういう予感にしたがうこともアリだと思います。 私は、去年の本試験初日の前日は、ほとんど眠れませんでした。そして、初日が終わったその夜も2時間くらいしか眠れませんでした。どれほど努力して、後は解答用紙に書くだけだと開き直ってみても、実際の自分は本当に弱いものなのだと本番を目の前にして思い知ったのです。今迄の試験での悪い経験が一気に目の前をよぎった気がしました。 それでも、最後の試験科目まで自分の気力を支えたのは、ロースクール入学以来ずっともち続けた使命感と執念です。使命感ってのは今思うと大袈裟だけど、でも試験本番では間違いなくそう思っていました。 自分は、何のために司法試験を受けるのか。どれほどその思いが強いのか。 そのためのチャンスを与えられているのだと思ったら、問題と解答用紙を前にしてスッと涼しい気持ちになれました。「これは、行政法を先に解こう」「これは、刑訴を先に解こう」「刑法を勉強しなくて良かった!これなら、ちょっとくらい勉強してたってムダじゃん。」なんていう妙ちくりんな計算もパッと見た瞬間にできました。 がんばった自分を素直に肯定して、能力を信じることです。あせりそうになったら、トイレに行ってみることも大事です。宅急便のお兄ちゃんは、「道に迷ったときは、車から一度降りて立ちションベンするんだ。」って教えてくれました。これは、私の人生訓のひとつになっています。もっとも、今では宅急便の車にもナビがついているのでしょうけど(笑)。 平常心のまま、試験を終われることを祈っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月09日 22時16分35秒
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