ぽれぽれフリマ倶楽部

2020/05/04(月)19:10

ちょっと勉強中(その3)

疫病と震災(53)

今回の新型コロナ問題は、世界中を巻き込む大事件ですが、このウイルスよりもさらに致死率が高いウイルスがいずれ来るかもしれません。だから、今回の事件をよく検証して次に備えることも後々重要になると思います。 地震もそうでした。「1000年に1度」と言われた大地震が続けざまに起きていて、私の妹など3回も大地震に遭遇しています。一人の人間の一生のうちに、「1000年(100年でも同じですが)に1度」の地震が何回も起こるなんて普通なら考えられないことです。なんというか、天変地異を含めて何が起こっても不思議ではない時代にあるのかもしれません。 『財政破綻後 危機のシナリオ分析』日本経済出版社はとても良い本だと思います。とてもわかりやすいし将来の指標になります。小黒先生は正直で元気が良い感じですし、小林慶一郎先生はちょっと落ち着いていて策略家(良い意味で)という印象でした。でも、この本に出てくる先生方は一生懸命しかも冷静に日本の今の財政と将来の対応策を検討されています。「放置すれば若い世代にどんどんツケがまわる」とだけ言えば聞こえは軽めで何となくそのままスルーされがちですが、事態は深刻過ぎて先送りにも限界があります。やはり未来は明るいものだと若い人たちが感じられる世の中を目指さなくてはいけないと思います。選挙権がない世代(未成年者と将来生まれる世代)を代弁するシステムが必要だという主張は方向性として正しいと思いました。また、若い世代は、もっと選挙で「財政赤字をなんとかしろ」と主張していかなくてはいけません。 今回のコロナのような問題が起こったときに、せめて安心して国からのお金を受け取れるようにしたいと思いました。困った国民にすぐにお金を出せるくらいの余力は国に欲しいです。「このお金もらったら国がつぶれちゃうのかな」なんて国民が心配するようでも困ります。「ハイパーインフレになる可能性はとても低い」と小林先生はおっしゃっていますが、それほど楽観はできないのではないかというのが私の感覚で、そこは小黒先生に近いです。 もっともこの本は、コロナ問題の前に書いているものですから、今回のコロナ問題を含めると先生方の意識もかなり変わってきているかもしれません。小林先生が最近新聞に書いている小論文では、「金利が上昇し、インフレが起こる可能性がある」と書いていらっしゃるので、かなりの状況悪化を意識されているのだろうと思います。 私が生きているうちに何かありそうだし、少なくとも息子が生きているうちには絶対何か起こりそうです。コロナが落ち着くにはまだかなりの時間がかかると思いますが、並行しつつみんなで何か考えないといけない気がしています。経済学にとっては「まさに出番」「プレッシャー最大だけどやりがいもある」という時期かもしれません。

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