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その晩テツロウは様々な話を彼とした。
眼鏡をはめて現世でジョンレノンの姿でいられるのは3分 ジョンは25年間無意識でテツロウの体に入っていたので、日本語も話せること。 等々・・ 倒れている満子を尻目に、テツロウとジョンは様々な話をした。 「それで僕の役割とは」 「そのうちわかる・・・それよりリハビリだ」 「リハビリ・・・・?」 その次の日テツロウは、満子名義の口座から、100万を降ろしお茶の水へ直行した。そして、フェンダージャッガーを買い VOXのAC-30というアンプを買った。 「こんな古くさいのがいいのか??」 楽器音痴のテツロウはジョンに尋ねた 「チューブだし、いい具合に歪むのさ」 「君は、若い頃このギターを・・」 テツロウがリッケンバッカー325を指したとたん 「何世紀前の話だ、それはアコースティックのボリウムが上げられなかった時の代用品だ。リチーとポーリーの音色との相性もあったしな」 テツロウは、会社を退職し、ジョンの「リハビリ」につきあうことになった。 満子が許したのが不思議だが 東洋人フェチのジョンと(肉体はテツロウだが)毎晩近隣四方に響く程激しい伽を繰り広げ、この生活に満足している。しかも実家に山を2つ程売らせ、ジョンに全面バックアップの体制をとっている。テツロウはその瞬間意識をとばす方法を覚え、ジョンと交代し、満子とのそういう生活に折り合いをつけた。 問題は、毎日、意識が在る限り、テレビをみて、新聞を読んでいるジョンが何をするのか、テツロウに見当がつかなかったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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