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2006.01.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ジョンは暇さえ在ればギターを弾くようになっていた。
満子はジョンの要望に添い、山をもう一つ売り、ピアノと録音機器を買ってしまった。満子はジョンの肉体的魅力もそうだが、えも言わぬ精神性にも惹かれているようだった。
テツロウは、ジョンと渾然一体となっていく感じだった。
テツロウの内面の意識が眠っている、つまりジョンの意識が顕在化しないときにも、レコードを買い求め、映画をみるようになった。
学生時代に、ミーハーサークルに籍を置き、そういった芸術系の学生を馬鹿にしていたが、自分がそうなっていくとは思いもよらなかった。
在る夜
ジョンはテツロウが買ってきたあるCDを見つけ、烈火の如く怒った。
「BEATLES ANTHLOGY 1 FREE AS A BIRD」それを聞いてしまったのだ
「なぜ俺のがらくたがビートルズなんだ」
「君以外のメンバーはOKをだしたんだよ」
ジョンは不機嫌だった。
「金儲けか・・・」
「かもね」
しかし、
何度か聞くうちに
特にミドルのポールとジョージのボーカルパートを繰り返し聞くようになった。
「しかし、テツ、ほかにもこんなBOOTLEGみたいなもんがあるのか」
「あるよ、ほれこのとおり」
とテツロウはビートルズアンソロジー 2 3と
ジョンレノンアンソロジーを出した。
「他になかったのか??」
「どういう意味??」
「だから、ビートルズを墓場に送るような、凄い音楽さ」
「さぁ、君らみたいに売れたバンドは他にないよ」
「ふぅーん、この前、ドノバンのサンシャインスーパーマンがCMで流れてたぞ、その前はゾンビーズにストーンズだ、まるでシックスティーズだ、しかもストーンズはアルバムまで出してたぞ、チープトリックや、ブロンディはどうしたんだ??」
「ずいぶん前に消えてるよ」
「仕方がないな」
「何が・・」
「もう一度やるしかないな」
「えっ」
テツロウはなんだかいやぁーな予感がした」







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最終更新日  2006.01.13 22:54:50
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