愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2008/05/25(日)16:46

^-^◆ 昇進・昇格のドラマ [3/4]

昇進・昇格のドラマ(4)

^-^◆昇進・昇格のドラマ[3/4] 速生「しかし私が話している    後輩の例はですね……、    自分の持つ感覚と会社の    評価がずれてるって事    ですから………」 阿武「はははっ……、じゃー、    上司と話して会社の評価の方を    変えて貰わなきゃね……。ははははっ……」 速生「そんな……それは、無理な相談です」 阿武「……でしょう?……ふふふふっ……。    分かってるじゃないですか。速生さん、    これは、そんな問題ではないでしょう。    その後輩殿は、他人が決める事と自分で決められる事との    けじめすらついていないのです。その未熟な面こそが、    むしろ問題じゃないですか?……管理職としても……」      速生「しかし、そいつもそれなりに期待は持ってるわけですよ。    担当の部署が『社にとって重要な職場である』等と、    上層部の話の中に出て来たりするもんですからね……。    ………今度も、昇格の沙汰がなかったもんですから、    先日、私の所に来て悔し涙を流していましたよ……」 阿武「その後輩殿の人生って、昇格が全てで、他には何も無い    わけですか?」 速生「いえ……それは……」 阿武「あなたの会社の中に、その後輩殿の人生があるのじゃ無く    て……、その人の人生の一ページに、会社での生活が、    記述されているにすぎないんだから…………。    もっと、自分の人生を中心に据え、自分の能力や価値観を    もっと大切にしたらどうかなと思いますね……」 速生「うーん……しかし……」                     阿武「一喜一憂すべきことでもないと思いますがね。    まして、自信があるんなら、なおさら長い目で    見なくちゃーって思いませんか?いつか、彼の能力を    買う人が現れたり、そんな時代がきたりしますよ。    ……きっとね」 速生「しかし………現実は……ですねぇ~~~」 阿武「面白い話をしましょう。34才の頃、私の生き方や    仕事のやり方について、まるで信仰するようなレベルで    理解して評価してくれる部長に出会いましてね。    なんと、一気に2階級特進しちゃったんですよ」 速生「にっ…2階級ですか?銅メダルが……金メダル!    ……そんなの有りですか?」 阿武「ははははっ……ブリキメダルですよ。でも、事実です。    ……すると、かっての上司や、上に行った同僚・後輩の    連中で、今度は私の下になるヤツが出てきて    しまったんですよ」                       速生「逆転満塁ホームランですね。嬉しかったでしょう?」 阿武「いいえ、………別に。    まっ、嬉しいというより……やりたい事がやりたい様に    し易くなったな……とは思いました。    特に、予算取りとか、古い例を改める事とかね……」 速生「何故喜ばないんです。長年待って、やっと、能力が    認められたんじゃないですか?」 阿武「権限を貰ったから、俄然やる気は増しましたが……、    正直いって嬉しいという感覚は無かったですね……。    たまたま、その時の私の能力と評価の物差しが、    運良く『マッチング』しただけの事なんですよ………。    皆が私より先に昇進していった夫々の時期、そうであった    ようにね……。……俺の出番か……と思いました。    思えば……、丁度、社の仕事の流れが全体に、    保守から革新に変わりつつある頃だったかな……」 速生「……………」                 阿武「けっさくでしたよ。その部長ね、私が喜ばないので、    えらく怒っちゃいましてね。    救ったつもりだったのかなぁ~。    でも、そんなもんじゃないでしょう……?」 速生「……そこまで割り切れますかね」 阿武「割り切る、割り切らないの問題じゃなくて、人事は、    決して自分で決められないという原則の問題なんですよ。    これは自分が社長にならない限り、脱出出来ない世界だと    覚悟していましたからね。……感情的に、なったことは    一度もありません。感情的になりようがないんですよ。    原則が違うんですから……」 速生「でも、決める上司のヒイキみたいなものを感じたこと    あるでしょう?」                       阿武「そりゃーありますよ……。    でも、上司に好かれるのも、大した能力ですよ。    その上司は、私と彼が同等の力だと判断したら、例え、    私の方が若干、頭が出ていたとしても、使いやすい方を    抜擢するでしょう。……当たり前のことですよ。でも、    私はその上司に合わせる気がないんだから、    それ迄の事でしょう……」 速生「……でも、阿武さんの方が抜群に優れているとしたら?」 阿武「評価する側も、チェックされてますからね。横の管理職、    その上の上司とね……。でも結論が、それらを通過    してるってことは、評価側の団体戦としての答えって事    でしょう?……ジタバタしたって仕方ないですよ………」         <続>               ============================================================================ ◆◆ホームページランキング(暮らし・生活⇒ライフスタイル)に参加しています。   他にもステキなブログがありますよ。   一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い ◆◆クリックして~~ ( ^-^)

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