2890501 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2015/07/28
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

           4302.jpg
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村


   ^-^◆ 64年前 日本を救ったスリランカ蔵相の演説


「ジャヤワルダナさんという名前を知っていますか?」

「……? いえ、存じません……が」

「では、スリランカという国を知っていますか?」

「ええ、知っていますよ。(^。^)
 インド洋の真珠と言われているインド南東に位置する島国です
 よね。5年程前にニューヨークタイムズが『世界で最も行って
 みたい観光地』の1位に選んで観光客が殺到した国です」

「ほう!詳しいですね。(^-^)
 以前はセイロンという名前の国でしたね」


        4297.jpg


「ええ……でも急に、なんの話ですか?」

「うん以前に話した、我が国とトルコとの関係……と一緒で、
 そろそろ君も知っていた方が良いかなと……思いましてね」

「…………?」

「第二次世界大戦が終わって、スリランカは英国から独立
 したんです。さっき話したジャヤワルダナという人が、蔵相に
 なりました。後には、大統領になられたんですがね……」

「はぁ……そのジャヤワルダナさんが何か関係あるんですか?」

「うん、もう少し聞いてくれますか?
 そのジャヤワルダナさんが、スリランカの代表として
 サンフランシスコ講和会議に出席されたんです」

「たしか、昭和26年頃に開催された、日本と、アメリカなど
 西側諸国との第二次世界大戦の講和会議でしたよね」

「そうそう、サンフランシスコ平和条約が締結されて、日本の
 主権回復が認められた我が国にとって非常に大切な会議です。
 朝鮮戦争の真っ只中の1951年9月4日からアメリカの
 サンフランシスコ市内のオペラハウスで開催されました」

「日本からは、どなたが出席されたんですか?」

「日本代表は吉田茂首相でしたね……」


     4301.jpg


「以前に、祖父からちょっとだけ聞いたんですが、会議の実態は
 講和問題を話し合う会議ではなく、調印のための儀式だった
 ような……」

「ええ、そのはずでしたが……、ソ連が日本の主権制限案を提案
 したり、議事進行を妨害するために32人の代表団を送り込ん
 だりで、緊張と不安の中に開会されたんです……」

「へぇー、そんなことがあったんですか? (゜_゜>)」

「色々ありましたが、最終的には日本の主権が認められて会議は
 終わりました。その結論に至る過程で、スリランカ代表の、
 ジャヤワルダナ蔵相の演説が沢山の国の代表の心を動かした
 のです。わが国の、恩人ともいえる方なんですよ…………」

「ええっ、そうなんですか?そんな大切なこと、私知りません。
 みんなも知っているのかなぁ……」

「さぁ……あまり丁寧に伝達されてきませんでしたからね……。
 スリランカの国民は教科書などを通じて、殆どの人が知って
 いるようですがね……」

「スリランカといえば、小国ですが大国のソ連なんかが納得した
 んでしょうか?」

「的確な疑問ですね……。
 実は、ソ連、ポーランド、チェコスロヴァキアの三国は会議の
 結論としての、日本との講和条約であるサンフランシスコ平和
 条約に署名しなかったんです」


     4298.jpg


「…………!! (ー_ー)
 ……それで、どんな演説だったんでしょう?」

「私も当時は子供で詳しい所までは知りませんが、ネット等で
 調べたスピーチの一部によりますとね、
   『アジア諸国民が日本は自由でなければならないという
    ことに感心を持っているのはなぜでありましょうか。
    それは日本とのわれわれの長年の関係のためであり、
    そしてまた、アジアの諸国民の中で日本だけが強力で
    自由であり、日本を保護者にして盟友として見上げて
    いた時に、アジア隷従人民が日本に対して抱いていた
    高い尊敬のためであります…………』
 という一節があります……」

「……そういわれれば、明治以降世界との交流を始めてから、
 一度も、西欧の植民地になったことはありませんね、日本は。
 アジアの大半の国は、そうじゃないですもんね……」

「……不幸な事ですが、それが歴史の事実ですね。
 スリランカも当時セイロンといっていましたが、
 英国の植民地でした……」

「あとは、どんなお話があったんでしょう……?」

「そうですね……、仏陀の教えを示して訴えられたそうです。
 『……損害に対して我々はその賠償を請求するつもりは
  ありません。何故ならばわれわれは、そのメッセージが
  アジアの無数の人々の生命を高貴ならしめたあの偉大な教師
  の言葉すなわち<憎悪は憎悪によって消え去るものではなく
  ただ愛によってのみ消え去るものである>という言葉を
  信ずるからであります。それは偉大なる教師であり仏教の
  創始者である仏陀のメッセージであります』
 と、語られています……」


      4303.jpg


「……仏教という共通の土壌がアジアにはありましたね……」

「ジャヤワルダナ氏の演説は、15分にわたるものだったそう
 ですが、会場の反応は言うに及ばず、各国の新聞・雑誌の反応
 が重たいものだったようですね……」

「そうなんですか?でも、賛否両論あったんじゃないですか?」

「この前、調べた範囲ですがね、ソルトレイク・トリビューン紙
 は、「この会議最高の歴史的発言」と報じ、
 サンフランシスコ・エグザミナー紙は、「世に忘れ去られよう
 としていた国家間の礼節と寛容を声高く説き、鋭い理論でソ連
 の策略を打ち破った」と書きました。
 タイム誌は「ジャヤワルダナ氏こそ、最も才能あふれるアジア
 のスポークスマン」と絶賛しています」

「まさに、我が国を救った演説なんですね……」

「ときの吉田首相はジャヤワルダナ氏に感謝の手紙を送って
 います。そしてジャヤワルダナ氏は昭和54年に国賓として
 来日し、昭和天皇に謁見していますよ」

「そうだったんですか、報道されたはずですが……知りません
 でした……残念です」

「実はもっと深い話がありましてね。明治時代に日本を訪れて
 日本をモデルにして祖国の独立を図ろうとしたセイロン国の
 傑僧ダルマパーラという人がいるんですが……。
 ジャヤワルダナ氏はそのダルマパーラ氏の伝統的親日感情を
 受け継いだんだそうです」

「親日家だったわけだ……。有難いことですね」

「さっき話した昭和54年に来日されたときにも、日本でこんな
 演説をされています。
 『私は、以前来日したときに、当時から禅の世界的権威と
  されていた鈴木大拙教授とお会いしたことをよく覚えて
  います。

      4299.jpg

   私は鈴木教授に、日本の方が信仰している大乗仏教
  と、私たちが信仰している小乗仏教はどう違うのかを尋ね
  ました。すると教授はこう言いました。なぜあなたは違いを
  強調しようとするのでしょうか。それよりも、私たちは
  どちらも仏法僧を護持することで共通しており、
  無常、苦、無我を悟るための八正道を信奉しているでは
  ありませんか。私は日本の仏教徒とスリランカの仏教徒を
  結びつける強い絆があることを感じました』
 仏教を通じても日本に親しみを覚え、禅の世界的権威の鈴木
 教授とも交流があり、生涯日本を愛されたんですよ」

「今日はありがとうございます。知っていなければならないこと
 を教えて頂いて、目からウロコでした……」

「日本を救ったといわれる演説の全文は、ネットで探すことが
 できますから、ぜひ、読んで下さいね。最後に……、
 ジャヤワルダナさんは親日の理由を聞かれたとき、
 「日本は西欧に対してひとり際立った存在だった、
  そして、仏教国だから」と答えたといわれています。
 そして、1996年11月1日、ジャヤワルダナ氏は永眠され
 ました。
 彼の遺志に基づき死後の彼の角膜が臓器提供されました。
 片方はスリランカ人に、そしてもう片方は日本人に……」

「…………!!!!」



        4300.jpg


======================================================
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017/04/19 02:04:36 PM
コメント(19) | コメントを書く


PR

Freepage List

Category

カテゴリ未分類

(3286)

あか・あお・きいろ

(88)

私を支えたことば達

(530)

先輩・後輩が居酒屋で……

(151)

ほっ……と したい

(124)

こころざし

(7)

ご縁

(6)

ちょっと一言

(136)

意志(思考)を強くしよう

(8)

営業感覚

(24)

上司と部下の関係

(56)

実践ビジネス力

(180)

軽妙なやり取り

(138)

新聞を読まない人

(21)

給料とは何か!分かって働こう

(9)

桃太郎は教科書

(12)

昇進・昇格のドラマ

(4)

『信じる』とは何か?

(21)

じいちゃんの思い出

(7)

恋と愛の・心の仕様

(14)

人生の開き直り

(8)

友情の使者

(33)

自分の考えを自分で操る

(10)

人を8時間待った話

(8)

話の切り出し方

(13)

ストレスとの付き合い

(5)

自分らしい生き方

(19)

愛犬パズーの思い出

(20)

人を育てる

(58)

JRにまつわるほのぼの話

(60)

麗しき日本

(51)

大切な言葉

(44)

ほのぼの とした 話

(42)

成長に資する糧

(86)

和の心

(26)

反  省

(4)

ちょっと一服

(44)

ITが苦手な社長への話

(8)

考えさせられる話

(85)

いたずら辞書

(60)

しみじみと…………

(23)

取り留めのない話

(10)

GNP(元気で・長生き・ポックリコ)談義

(39)

グッときた話

(11)

幸福について

(15)

思い出

(110)

学び

(17)

幸運(^-^)

(6)

笑える話し (^。^)

(5)

高齢化社会

(220)

ロータリークラブ

(29)

自分の心を操って人生を楽しく歩こう

(47)

フーテンの寅さん

(28)

私の根幹を支えて頂いた11人の恩人

(0)

生活の言葉に『手』が多い

(16)

回文

(10)

(7)

干支の周期と人生

(11)

友情

(11)

面白きかな・人それぞれの考え方

(0)

© Rakuten Group, Inc.