愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2016/06/24(金)09:59

^-^◆ 不平や愚痴が集まる陰のリーダーを大切に[下]

花をポチッとクリック頂けると嬉しいです。 にほんブログ村         ^-^◆ 不平や愚痴が集まる陰のリーダーを大切に[下] 阿武「そう、誠意です。    それも本物の誠意です。    本物の誠意であれば勇気も根気も確実に保障されます。    そんなもんですよ……」 絵村「……本気ですからね……」 阿武「そう……。    或る例を話しましょう。    先日まで私が担当していた、ある会社の課長さんの話    ですが…………。自分の課の人は言うまでもなく、    課以外の人達にも毎日顔を合わせる人には    必ず自分の方から頭を下げて挨拶をしたそうです」 絵村「えっ!!すれ違う人、全員にですか……?」 阿武「そうです。    目に入る人全員です。    来客などだと一度しか会わない方もあったでしょうがね。    たとえ相手が知らん顔をしていても    挨拶し続けたそうです……。    一人一人の名前を知らない場合も、当然あった訳ですが    丁寧に頭を下げていったそうです……」 絵村「へぇーーー……。    折角こちらが挨拶しているのに知らん顔されると    頭にくるものですよ。    私なら二度と挨拶はしません……」      阿武「ははははっ……、それは又、短気な……。    しかし、私の知ってるその課長さんにとっては、    挨拶は当たり前の、そして大切な日常行動なんですね。    黙って人とすれ違うなんて、    そんな事心情的に出来ない人なんです……」 絵村「……」 阿武「若い人達が挨拶を返さない事などについて、    一度も批判したり、愚痴を言った事はありませんでした。    『生い立ちや習慣が違うんだから仕方が無い』    って言ってね……。    自分が勝手に声をかけたくてやってんだから、    それで良いんだ……ともいわれてたなぁ……」 絵村「……………」 阿武「確かに、社内の者同士が廊下をすれ違うのに、    挨拶も、会釈も無しってのは、    不気味な感じはしますよね……」 絵村「……うーん……」 阿武「……それがですね、それから半年もしない内にですよ、    すれ違う人たちの、半数以上の人が挨拶を返すように    なったんだそうです。    中には笑顔を見せる人も出てきたと言うんです……」        絵村「そんなもんかなぁ……………」 阿武「気持ちは通じるものですねぇ……。    誠意から出たもの……代償を求めないものですからね。    そして通路が明るく柔らかくなりますよねぇ。    ―――これは、ひとつの例に過ぎませんが、    相手の人間性を尊重し相手に対しての心からの誠意が、    その根底になければ、決して継続できる事では    ありません……」 絵村「確かに、形式的なものや動機が不純なものは、    すぐバレますよ。    特に若い人達はそういうものに敏感です」 阿武「どこかの国の代議士さんのように、    選挙の時は誰かれとなく米つきバッタの様に頭を下げて    選挙が終わったとたんにふんぞり返っている例などは    論外です……。ははははっ……。    管理者は会社の組織を構成している、あらゆる人達に    対し誰一人無視することなく、誠意を持って接する事が    極めて重要です……」 絵村「フーム……。阿武さん……。    職場って特別な場所じゃないんですねぇ。    人間として極めて常識的に考えて良い世界なんですねぇ」       阿武「当然です……。当然ですよ絵村さん。    勤め人にとって、人生の大半の時を過ごす場所が特別な    場所であってなるもんですか……。    あなたもそろそろ上級管理職でしょうが……、    『 公式 のコミュニケーション制度』に関する教育は    それなりに受けると思います。    …………が、しかし、    非公式のそれの教育は極めて少ないんです」 絵村「…………そうでしょうね。私、今日初めて聞きました」 阿武「『噂話と共存するコミュニケーション』の実現は、    現代の急務でもあります。    噂話はその職場の本音であることも少なく無く……、    事の真偽は別としても、その様に話が流れて行く    心情的な真実がそこに存在するわけです…………」 絵村「恨みつらみ、妬み、誹り、辛抱の限界、羨望等々    ですね……」 阿武「そうです。    時としては極めて正確な指摘もあります。    決して権力に流されない視点での……ね」 絵村「……あるなぁー。噂というより問題指摘ですよねー」        阿武「昨今、官庁や大企業が起こしている不祥事にしたって、    必ず、組織の構成員がずっと以前から、    内々に指摘していたはずのものです。    組織は……賢いのですよ」 絵村「……!」 阿武「噂話を建設的に生かすことができる様にならなければ、    本当の意味での職場の『通じ合い』を理解する事は    できないんですよ」 絵村「いやー……私は性格的に苦手だな。    組織は制度やルール、規律、権限、責任で、完全に    動いていると思っていました。    そんな裏表のような感覚には、とてもついて行けそうも    ありませんわ……」 阿武「絵村さん、それも全くの勘違いです。    あなたの性格がどうのこうのという、    大それた話でもありません。    あなたの性格の問題というよりも、    単純な事実観察の問題と言うべきでしょうね」 絵村「事実観察……?」 阿武「そう、状況の観察不足です。    よーく、回りを見てごらんなさい。    転勤などの異動の話が決まっていく過程においても、    昇格や、昇進等の事例にしたって、    はたまた、仕事の成功や失敗に対する処置等も………、    良く見てご覧なさい。    公式と非公式を内包して、うまくバランスさせている、    人間の集団としてのメカ二ズムが見えてくるはずです。    …………人の知恵が見えます」        絵村「……うーん。    ……私も、まだまだですね。」 阿武「いえいえ、まだまだじゃなく、今からですよ。    これからです。(^。^)    何といっても若いんですから……」 絵村「……今日は、考えさせられる事ばかりです……」 阿武「ついでに絵村さん、今日のテーマとは直接関係    ありませんが……管理者に対して部下が反抗心や    反感を抱くきっかけとなった原因について、    実際の統計に基づく事例をお見せしましょう。    きっと参考になると思います」 絵村「はい、ぜひお願いします」 阿武「これも、どなたかの整理ですが……ひとつの例として    理解して下さいね。    主なもの……14項目です。         1.わずかの過失をガミガミ責めたてられた。  2.同僚の面前ではずかしめられた。  3.いつも、人をバカにしたような口をきき皮肉を言う。  4.他の人は注意せず、自分にばかりやかましくいう。  5.人のアラ探しばかりする。  6.気が短く、すぐどなる。  7.意見が合わないと、ツラクあたる。  8.自由を束縛し、ありとあらゆる事に干渉する。  9.こっちの気持ちを、ほとんど理解してくれない。 10.ワンマンで、何事も一方的に押しつける。 11.こちらから話しかけても相手にしてくれない。 12.売れ残りとか、貰い手が無いとか言われた。(女性) 13.新調の洋服で出勤したらホステスの様だといわれた。    (女性) 14.上役の過失責任を、なすりつけられた。           ………どうかヒントにして、良い管理職になって下さい」 絵村「うーん……。今日は有り難うございました。    うーん………………(ー_ー)!!」          <完> 花をポチッとクリック頂けると嬉しいです。 にほんブログ村     =============================================

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