2017/09/20(水)09:21
^-^◆ 命懸けで 仕事に打ちこんだ時代[上]
◆
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村
^-^◆ 命懸けで 仕事に打ちこんだ時代[上]
<日本産業界……高度成長真っ只中の頃>
工場長「おい!! なんだこの書類は!
ふざけるな!俺を愚弄するのか!!<`ヘ´>」
野 田「工場長……そのように言われましても……、
本件は管理課長、総務部長もご納得の案で
ございまして……(^_^;)」
工場長「……ん?? 総務部長もか……?
ということはこれは命令か!!!そうなのか?」
野 田「工場長、決してそんなことはありません。
あくまでもスタッフ部門からの提案でございまして、
当事者であります工場長が納得されなければ、
決まるものではございません……」
工場長「……じゃー、野田君、俺に拒否権があるんだな!」
野 田「もっ、もちろんございます。
……ただ……。(ー_ー)」
工場長「ただ……なんだ!!俺は賛成しないぞ!!!
こんなもん、受け入れられるか!!!!!<`ヘ´>」
野 田「あのー、お言葉ではございますが、この案は管理課で、
半年かけて全社を調整して作成し、総務部長も、
工場長が適任であると判断されての事でございまして、
何とか、受け止めて頂けないでしょうか……?」
工場長「……俺なぁ……。
3ヶ月前に胃の手術をしたんだ…………。
みんなは知っているのかなぁ……」
野 田「もちろん存じております。
もうすっかりよろしいのでしょうか?
私達も心配しておりました…………。
はい……」
工場長「そうか……それはありがとう。(^。^)
今のところは落ち着いているが、この激務では、
何時胃に穴が開くか分からん……と医者が言うとる」
野 田「…………(^_^;)」
工場長「俺は、工場長の他に、
大事なプロジェクトのリーダーを三つもやってるんだ」
野 田「存じております。
しかし、工場長、さすがですね」
工場長「何が……?」
野 田「我々の様な凡人は、つい『やらされている』と
言葉にするんですが、今、やっていると仰いました。
流石に将来重役になると噂されている方は違いますね」
工場長「おい、野田!
名を名乗れ!!!
あっ……そうか、お前は野田か。はははっ……。
こんな時にお世辞を言って、人をおちょくるな!!
第一、こんな大切な話をお前たちの様な担当者が、
何故、持って来るんだ。
課長クラスの人事の話だぞ!礼を失していないか?」
野 田「誠にごもっともでございます。
しかし、そう言われましても我々は上司の管理課長の
命令でやって参りました」
工場長「ほう、お前達は、事の軽重を考えずに、
上司の命令だったら、黙って聞くのか……?
つまらん奴だな……」
野 田「つまらないもので申し訳ありません……。
どうか、本案をご了承お願いします」
工場長「ふざけるな!!それでなくても激務の俺に!!
俺に死ねと言うのか? お前は!
えっ!!担当者の分際で、総務部長の権威を笠に着て、
俺に死ねと言うのか?……えっ!! <`ヘ´>」
野 田「・・・・・・・・((+_+))」
工場長「おい!!野田!コラ!!」
野 田「~~~~~・・・・・・」
工場長「黙ってないで、何とか言え。野田!!
担当者の分際で俺に死ねと言うのか!!!!」
野 田「……(;一_一)」
工場長「おい、そっちの中田とか言ったな。
さっきから黙ってそこに座っているが、何しに来た!
お前達は俺に死ねという話をしに来たのか?<`ヘ´>」
中 田「はい!…………死んで頂きます! (一_一)」
野 田「なっ、中田さん!! (-_-)」
工場長「なっ何だと!!おいおい、中田君、何を言い出すんだ。
ははははっ、笑っちゃうぞ……ホント」
中 田「私達も半年にわたって、本案を検討してまいりまして、
この新しいプロジェクトが、我が社にとってどれほど
重要なものであるか痛感しております……」
工場長「そんな事はお前に言われなくても、百も承知だ!
社運を左右する重大な仕事だ!」
中 田「ハイ、工場長。
我が社の国内的な立場から見て、その事は取りも直さず
日本の将来にとっても重要なことであります」
工場長「フム……、まぁ……そうだ……」
中 田「しかし、この多岐にわたるプロジェクトを指揮し、
成功させるリーダーは、普通の人間には務まる訳が
ございません」
工場長「そりゃー、そうだ。
しかし、社内には優秀で最適な人が沢山
居られるだろうが……」
中 田「居られません!!
居られま・せ・ん!!!!<`ヘ´>」
工場長「おいおい、どなるなよ。
ちゃんと聞こえているよ」
中 田「大崎工場長の言葉とも思えません!情けないです。
四万人社員の中で大崎工場長を除いて、
本任務を全うできる方は他にはおられません!」
工場長「なに!!!! (゜_゜>)!!そこまでいうか!!」
中 田「……というのが、総務部長、管理課長以下、
スタッフ部門の総意でございます。
大崎工場長!」
工場長「中田!総務部は総意で俺を殺すのか?
ふざけるな。お前の言っている事がホントかどうか、
今から、管理課長に電話する。
島村課長は同期で会社の将来を支える同士でもある」
中 田「存じております。
本日、我々をこちらに差し向けられましたのも、
工場長の本音が出やすい様にとの、
課長のご配慮かと推察しております……」
工場長「うん、島村君らしい配慮だ。
……で、俺は気持ち良くお前たちにどなっている。
ははははっ……、ははははっ。(^○^)
まっ、それはそれとして電話で確認しよう……」
<続く>
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村
======================================================
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
12年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。
『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。
それぞれ200円です。(^-^)
AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。
良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。
『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆