2886223 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019/08/26
XML
カテゴリ:和の心






      
人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村


     ^-^◆ 美しき国・美しき日本人の心
    <就職試験前の工業高校生に卓話を頼まれて>
          <Revival>


「日本良い国」という思いを我々自身の胸に抱き、
それを次の世代に伝えていく事が出来るか……。
 これが現代に生きている私たちに問われている
大切な事だと思います。

 では、ここで、ひとつの逸話を読み上げたいと思います。
良い話なので、どうか、聞いて下さい。


        17820.jpg


「稲むらの火」という話です。

『江戸末期、和歌山県の広村というところに、濱口梧陵という
 庄屋さんがいらっしゃいました。
 ある日、大きな地震が起きました。驚きながら海に目をやると
 潮がさーっと引いて行って真っ黒い砂が現れるのが見えます。
 濱口さんは「これは大きな津波が来る。村人を避難させなけ
 ればならない」と考えました。
 しかし、時間に余裕はありません。
 そこで、自分の稲むら、つまり刈り取った稲を積み上げていた
 ものに火を付けて、村人たちが登ってくるための目印にしよう
 としたのです。そして一年分の食糧に火を付けました。
 村人たちはその火を見て「ああ、庄屋さんの家が火事だ」と
 思い、どんどん駆けつけてきます。その後に大きな津波が
 やってきて、村人たちは助かったという話です。


        17994.jpg


 これは、実話ですが明治になってから、この話を聞いた
 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、
 ”A Living God”(生き神様)という題で、全世界にこの
 話を紹介しました。ですから、多くの国の人たちが知って
 います。濱口梧陵さんには三人の子供さんがいらっしゃいま
 した。一番下のお子さんは学者で濱口担さんといいます。
 その濱口先生が1903年、明治36年にロンドンの
 ジャパン・ソサエティで講演をされました。
 講演の内容は日本の女性史でした。その勉強会には沢山の
 ロンドンの女性たちが集まり、そして濱口さんの話を聞いた後
 質問時間になりました。たくさんの質問を受けた後、最後に
 妙齢の婦人がひとり手を挙げました。
 「濱口さん、今日のお話と違う質問でもいいでしょうか。
 私は濱口という名に大変強い印象をもっております。
 なぜならば、あの”稲むらの火”の主人公が濱口だからです。
 あなたと”稲むらの火”の英雄の濱口とは同じ名前だけれども
 関係がありますか。失礼な質問だったらお許しください」
 そのときのことを濱口担先生は手記に書いておられます。
 まさか自分の父親の話を、遠くロンドンで聞くとは思わな
 かった。言葉に詰まってしまって、目からポタポタと涙が落ち
 るのを止められなかった、と。その様子を見て、司会者が
 「どうしたのですか?」と尋ねます。濱口先生はようやくの
 ことで、「いや、それは私の父親です」と答えたのです。
 そう言った途端に一瞬会場はしーんとなって、そのあと全員が
 立ち上がってスタンディングオベーションになったのです』


        15907蓮花寺.jpg


 どうですか?みなさん、現在の様に簡単にヨーロッパに行ける
時代ではありません。先生がロンドンに行かれた1903年と
いえば、八幡製鉄所の高炉記念公園の溶鉱炉に大きく、
1901年と掲げてありますがあの二年後という事になります。
日本の鉄鋼業の夜明けの時期です。
また、庄屋さんとはいっても、日本の小さな村の庄屋さんです。
まさか、ロンドンで父親の名を聞こうなんて、誰も予想できませ
んよね。海外の人々にも心に残る話であったからこそ……と
いえるでしょう。



  







人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ポジティブな暮らしへにほんブログ村


        15901伏見稲荷.jpg



======================================================
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。
『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。
 それぞれ200円です。(^-^)
AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。
 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。

 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019/08/26 09:56:56 AM
コメント(28) | コメントを書く


PR

Freepage List

Category

カテゴリ未分類

(3286)

あか・あお・きいろ

(88)

私を支えたことば達

(529)

先輩・後輩が居酒屋で……

(150)

ほっ……と したい

(124)

こころざし

(7)

ご縁

(6)

ちょっと一言

(135)

意志(思考)を強くしよう

(8)

営業感覚

(24)

上司と部下の関係

(56)

実践ビジネス力

(180)

軽妙なやり取り

(138)

新聞を読まない人

(21)

給料とは何か!分かって働こう

(9)

桃太郎は教科書

(12)

昇進・昇格のドラマ

(4)

『信じる』とは何か?

(21)

じいちゃんの思い出

(7)

恋と愛の・心の仕様

(14)

人生の開き直り

(8)

友情の使者

(33)

自分の考えを自分で操る

(10)

人を8時間待った話

(8)

話の切り出し方

(13)

ストレスとの付き合い

(5)

自分らしい生き方

(19)

愛犬パズーの思い出

(20)

人を育てる

(58)

JRにまつわるほのぼの話

(60)

麗しき日本

(51)

大切な言葉

(44)

ほのぼの とした 話

(42)

成長に資する糧

(86)

和の心

(26)

反  省

(4)

ちょっと一服

(43)

ITが苦手な社長への話

(8)

考えさせられる話

(85)

いたずら辞書

(60)

しみじみと…………

(23)

取り留めのない話

(10)

GNP(元気で・長生き・ポックリコ)談義

(39)

グッときた話

(11)

幸福について

(15)

思い出

(109)

学び

(17)

幸運(^-^)

(6)

笑える話し (^。^)

(5)

高齢化社会

(219)

ロータリークラブ

(29)

自分の心を操って人生を楽しく歩こう

(47)

フーテンの寅さん

(28)

私の根幹を支えて頂いた11人の恩人

(0)

生活の言葉に『手』が多い

(16)

回文

(10)

(7)

干支の周期と人生

(11)

友情

(11)

© Rakuten Group, Inc.