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愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2021/06/30
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カテゴリ:フーテンの寅さん



















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   私、生まれも育ちも葛飾柴又です
   帝釈天でうぶ湯をつかい
   姓は車、名は寅次郎
   人呼んでフーテンの寅と発します

      とかく西に行きましても東に行きましても
      土地 土地のお兄貴さん お姐さんに
      ご厄介かけがちなる若造です
      以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして
      向後万端引き立って よろしくお頼み申します



       

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 ^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<8/48>

 【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<7/48>


 ■■ 『男はつらいよ』第8作 (寅次郎恋歌)■■

     監 督   :山田洋次
     脚 本   :山田洋次、朝間義隆

     マドンナ  :池内淳子
     ゲストスター:志村 喬、吉田義男、岡本茉利
     ロケ地   :岡山県備中高梁
     封 切   :昭和46年12月29日
     上映 時間 :1時間53分



<あらすじ>
 幸福とは、リンドウの花が咲いていて、夕餉の灯りと共に
楽しい笑い声が聞こえてくる、そんな家庭。寅次郎がこんな
思いを胸に抱いて柴又に帰ってきた頃、門前に喫茶店ができた。
ママの貴子(池内淳子)が寅次郎の心を奪うまでに、
一日とかからなかった。


         


 冒頭で、寅次郎は、雨のために上演ができなくなった
「坂東鶴八郎(吉田義男)一座」と出会い、お互いの放浪稼業の
つらさを語り合う。一座の娘・大空小百合(岡本茉利)に
宿まで送ってもらって小遣いをあげる。








……では、私が大好きな一場面を……再現します。(^。^)
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< 志村喬と 渥美清の名場面 >

 志村喬が演ずる、
諏訪飃一郎(大学教授でさくらの夫である博の父)が
1971年作の「男はつらいよ・寅次郎恋歌」で
妻(つまりさくらの姑)を亡くします。

  寅さん……寂しい想いをしている飃一郎を慰めにきて
二人で酒を呑んでいる場面です。

秋の縁側で、庭のリンドウを眺めながら、
飃一郎が寅次郎に語りかけます……。

「 あれは、もう十年も昔の事だがね……。
 私は信州の安曇野というところに旅をしたんだ。
 バスに乗り遅れて……、田舎道を一人で歩いてるうちに
 日が暮れちまってね…………。
 暗い夜道を心細く歩いていると…………、
 ポツンと一軒家の農家が建っているんだ。

  リンドウの花が……、庭いっぱいに咲いていてね……、
 開けっ放した縁側から、明かりのついた茶の間で食事を
 しているのが見える………………。

  まだ、食事に来ない子供がいるんだろう。
 母親が大声でその子供の名前を呼ぶのが聞こえる。

  私はね…………、
 今でもその情景をありありと思い出す事が出来る……。




 庭一面に咲いたリンドウの花……。

 明々と明かりのついた茶の間…………。

 賑やかに食事をする家族達……………………。

  私はその時、それが……、それが本当の人間の
 生活ってもんじゃないかと……、

 …………ふと、そう思ったら、
 急に涙が出てきちゃってね…………。

  人間は……、絶対にひとりじゃ生きていけない。
 逆らっちゃいかん。人間は……、人間の運命に
 逆らっちゃいかん。そこに早く気が付かないと不幸な
 一生を送ることになる…………。
 わかるね、寅次郎君………………。わかるね…………」

「…………。…………。…………(ー_ー)」

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<その後>

 「りんどうの話」をとらやの人びとにしながら、
寅次郎は結婚への夢を語る。歳もいっているし大して稼ぎの
あるわけでもない自分には、子持ち、それも小学校3年生く位の
男の子を持っている女性がちょうどいいのではないだろうかと。
 翌日、寅次郎は帝釈天の境内で小学校3年生くらいの少年が
一人寂しそうにしているのを見かけ、優しく声を掛けたところ、
その子の母親がやってくる。


  


近所に喫茶店をオープンした貴子(池内淳子)で、美人の貴子と
少し会話を交わした寅次郎は、たちまち脱け殻のように
なってしまう。
 数日後、偶然に喫茶店の扉を開けた寅次郎は、
店を一人で切り盛りする貴子の姿を再び目にすると、
またしても抜け殻に……。
貴子が未亡人だと知って俄然やる気を出した寅次郎は、
喫茶店に足繁く通っては好きでもないコーヒーを飲み、
内向的な息子に友達ができるよう遊んでやり、
貴子と家庭の幸福を分かち合うことを夢見る。





 息子に友達ができたことで寅次郎に感謝する貴子だが、
店の経営には行き詰まっていた。そのことを知った寅次郎は
何とか力になりたいと思うが、金銭面での自分の無力さを知り、
りんどうの花を持って貴子の家を訪れる。
貴子は、そんな寅次郎の気持ちに涙ぐむとともに、
女学生の頃からの、旅役者のような男性とする放浪の旅への
憧れを語り、
「うらやましいわ。私も(寅さんに)一緒について行きたいなあ」
と言う。しかし寅次郎は、
「そうですかねぇ。そんなうらやましがられるほどの
 もんじゃねぇんですけどねぇ」と答え、静かに去る。
貴子の夢見る放浪生活の先に貴子の幸せはないことを知っている
寅次郎は、その道に貴子を引きずりこまないよう、
自ら身を引いたのだった。


   




           

 本作品はテーマ性が強いことも特徴です。
そのテーマは、まさに
「漂泊の悲哀と、定住への憧れ」といえます。
この主題を軸として、それぞれの登場人物がおりなす印象的な
名シーンが豊富にあり、話の筋よりもそれぞれの名場面で
本作を記憶しているファンも多いのではないでしょうか?
かく言う私もそのひとりです。

 なかでも、名優・志村喬による語り「りんどうの花」は
物語展開上のキーポイントでもありまして、
作品に重厚なトーンを与えているようです。
セリフ自体なんて事ないのですが、志村喬の存在自体の重みに
よって、寅さんの生き方をコロリとかえてしまうほどの
薫陶として成立しているのがすごいところ。


     



 そして、この志村の名演を逆手にとり、重みゼロの寅さんが
100%受け売りで語る「寅さん版・りんどうの花」を作り上げた
アイデアはお見事。
寅さんととらや一同のやり取りが実に楽しい。

冒頭とラストに登場する、
寅さんと旅芸人・坂東鶴八郎一座とのふれあいも印象深い。
(坂東鶴八郎一座はつづく作品にも何回か登場する)。
漂白の悲しみに負けず、肩を寄せ合いながら旅をつづける
ラストシーンはシリーズベストのヌケの良さであり、
もはやただの喜劇作品とは言えない重厚な演出が続く本作に
鮮やかな幕引きをもたらしています。

 この『寅次郎恋歌(第8作)』は、
それまで100万人に満たなかった観客動員数を、
一気に150万人という大量動員を果すきっかけとなり、
以降の人気を不動のものと決定づけました。

 これをきっかけとして『男はつらいよ』シリーズは、
以来、盆と正月の二回興行されることとなり、
その後のシリーズの驚異的な続投が続くことになりました。

         <後 40回続く>



   
 ※ 画像の一部は、ネットから拝借しました。


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Last updated  2021/07/11 02:57:10 PM
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