愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2022/02/25(金)12:41

^-^◆ 偉大なる女傑……元大料亭の女将さんへの手紙

思い出(110)

◆   人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村  ^-^◆ 偉大なる女傑……元大料亭の女将さんへの手紙           <Renewal>  今や懐かしき……料亭福岡家の女将さん!! 益々お元気で米寿を迎えられ、誠におめでとうございます。 女将さんの素晴らしさは、政財官をはじめ多くの方々から 言い尽くされておりますが、私も折に触れて女将さんの 素晴らしさに接して参りました。 その中で胸を打った忘れられない想い出があります。 今からその光景を再現します。   ―― 些細な事にも全力を尽くす女将さん ―― 「みんな聞きなさい。大きな芸も良いけれど、こういう小さな  芸にも目を向けなきゃいかん!!」  全てはこの言葉から始まりました。 福岡屋での四季の移ろいに因んだ酒宴の折に、 60名を越えるお客様に向かって女将さんが放った言葉です。 私はステージに上がり、 おしぼりで作った小さな人形を懸命に踊らせました。 勿論、女将さんが唄う「明治一代女」に合わせての踊りです。 会場からは拍手喝采でおひねりが沢山飛んできましたね……。 (^。^)                     幕の後、女将さんは私に聞きました。 「私の歌、どうやったね?」 「良かったですよ」と応えると「そうね……」 とちょっと怪訝な顔……。  一瞬、歌詞の真ん中辺りのことかなと思いました……。 この歌に慣れておられない様子で、 テンポが少し揺れた個所があったのです。 しかし踊りには何の支障も無く、 観客も女将が直々に唄っている事に興奮している状況でしたから 何の問題も無かったのです……。  数ヵ月後女将さんから電話です。 「来月、宴を開くから、又、あの人形をやってくれんね」 「了解しました。歌は女将さんですよ」            当日になって……、 「今日もお人形されるんですね。ウチの社長、 張り切って稽古されてましたよ……」 と福岡家の奉行の一人が言われるのです。 (社長とは女将、奉行とは従業員の事) 稽古とは? ……詳しく聞いてみると……、 何と、知り合いの音楽の先生に頼んで 「明治一代女」を稽古されたとのこと。  一瞬、絶句しました。80歳に近い超有名な女将であり、 政財官の著名人から尊敬を集める大先輩が、 たかが小さな余興の一つにすぎないことに……。 「もっと、ちゃんと唄わんといかん……」と呟かれていた 女将さんの言葉が、脳裏に蘇ってきました。             ホントに凄い人やなぁーーと感動しました。 小さな事も決して疎かにせず、常に自分が納得できるものを 追求されるのですね。 年輩の方は手を抜かれてもそれが貫禄と見える時もあります。 しかし、女将さんは徹底的に追及される。 これは本当に凄い事です。 「大業を為す者、小事侮らず」  感激し、心からの尊敬の念を抱いた私でした。 その日の踊りに一段と熱が入った事は言うまでもありません。 そして満足げな女将さんの笑顔を今も忘れる事ができません。 本当に、ありがとうございます。 どう見ても、20歳以上は若く見える女将さんです。(^。^) これからもまだまだ、お元気で第一線でご活躍下さい。                     80歳 ---------------------------------------------------------------------- 平成22年8月1日の誕生日が、米寿の祝賀会でしたから、 このお手紙を書いたのは12年も前の事です。 平成23年5月に行われたこの女傑大野さんの、 出版記念パーティにお祝いに行ってきました。 「倫と輝く」という著書も頂きました。         サインも……。     そして……、 その本の250頁に、私からの手紙の一節が掲載されていて、 驚きと共に感動いたしました。 有難いことです。                 米寿の祝いの日の舞台での挨拶 ご存命であれば、100歳の女傑、今は天国でご活躍かと……。 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村            ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。  それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。  良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。  『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る