愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2023/06/15(木)19:11

^-^◆ 一匹狼達が徒党を組んだ『連狼会』 …… 秘話

思い出(112)

◆        人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村  ^-^◆ 一匹狼達が徒党を組んだ『連狼会』 …… 秘話           <Renewal> 「ええっ!なになに?  『連狼会』…???  なんじゃ、そりゃー (゜_゜ )」 「……うん…8人位の集まりなんだが……(-_-)」 「同窓会の名前にしちゃー、物騒じゃなぁ……」 「発会の趣旨が……すごい!!!  とにかく、凄いんだ!」 「……ん?  趣旨…?ちゃんとあるのか…………?」 「うん……ある…………。  『歴戦の猛者(狼)連が、   群を離れて暫し集い、   杯を交わし、   大いなる公論の中から、   新鮮な知的興奮を喚起し、   “人生に華を添えん”との志で発会する』   ってんだ……」       「何々………もう一度言ってくれ。分からん」 「はははっ、どうせもう一度言っても一緒だろう……はははっ」 「スゲェな……で……なんで、なんで狼なんだ……」 「俺も、よくは知らないが……狼は、群れで行動する面と、  一匹狼って言葉があるように、  独自で行動する強い個性とがあってな……」 「なるほど…………」 「それで……、  決して、一体とはならない個の連なりっていう意味  らしい…………。……『連狼』ってのが……な」 「なんか、えらく難しい表現だな……」 「発起人が、なんと74才の人なんだよ。  まっ……企業の現役だけどな」       「現役……?凄いじゃないか!」 「……原液だ。濃いいぞーー。  薄めんと飲めない……」 「…………うん?」 「ははははっ……オーナー社長よ……」 「社長なら、狼のイメージっていうより、  虎かライオンじゃないか?」 「……かなぁ。……業界の異端児らしい……」 「……ナルホド。  それで、具体的にはどんな目的で、  メンバーは集まってくるんだぁ……一体」       「ああ、それについても、こう書いてある  『会員相互の様々なる語らいから生ずる精神の昂揚が、   孤狼の気風漂う猛者連の行く手に、   愉快なる波乱を誘発すると共に、   清新なる活力を生み出す事を目的とする』  ……すごいやろう。  はっきり言って、オレ、意味がよく飲み込めない………」 「みんな元気で、クセのある人たちばっかりなんだろうな……。  それ以上、元気になる必要の無い人達ばっかりじゃないのか。  ホントは……はははっ (^○^)」 「うん……。  ……かもしれないな……。  会話は論議というより、ほとんど喧嘩腰だよ。  酒も入ってるし、……すごいぞー。  俺なんかタジタジ……」       「どうして、そんなのに入ったんだ?  会長さんあたりから誘いを受けたか……?」 「会長…?  会長はいない!」 「だって、会だから束ね役が必要だろう……?」 「……こう、書いてある」 「また……書いてあるか……」 「いいか、よく聞けよ。難しいからな。  『狼の本性に鑑み本会には役員を置かない。   世話役がボランティアにて   連絡調整、会計等々の庶務業務を行う』  というもの……」       「……ふーん。世話役って大変だなぁ」 「ああ、大変、大変……(^_^;)」 「まさか……?」 「ああ、……俺よ。……大変だ (ー_ー)」 「ははーん、そういうことで若いお前を入れたのか。  ……まっ、そう言うほど若くも無いが……」 「俺以外は、全部、会社の社長か重役よ」 「激しい気性の人たちだろうな……?」 「……うん、確かに……厳しい。  しかし人情も厚い……。  陰で就職の世話をしたり、  仲人もたくさんしている人たちだ」          「……どんな、話題になるんだ?一体……」 「……まぁ……年に3~4回の開催だけどな。  外交・防衛・景気・環境・教育・金融・選挙・経営・恋愛  ・ゴルフ・カラオケなんでもござれよ……」 「テーマを決めてから集まるのか?」 「ノーノー、そういう前もって決めて云々を最も嫌う会員だ。  全部、出たとこ勝負……。  自然に誰かからテーマが出され、だんだんに盛り上がって、  ……そして次のテーマに、巧みに移っていく……。  けっこう面白い。  結論はいらないみたいだ……」 「そんな……、みーんなやり手の人たちなら、  わざわざ一堂に集まってさ、人の意見を聞かなくったって  良さそうになぁ……。  時間の無駄じゃないか……?」          「うん……、俺も、最初そう思ったよ。  ところが現実は、違うんだなぁ……。  むしろ道場になってるんだ。  昔の剣術の町道場ってあったろう。……あれだ」 「道場!」 「……みんな、現実の事業や付き合いなんかが、  昔のようには活発ではないみたいで、  『胸の奥に消え残っている、男の意地』のようなものを、  再燃させるための刺激にしている感じだな。  いまだに、向上心の強い個性の人たちだ……。  こっちに、してみりゃー全部が実体験に基づいた激論だから、  メチャクチャ、勉強になる……」 「へぇー……そうか…なるほど、  上の人は上の人でけっこう努力してるんだな……」 「うん……、……っていうか…………、  本当は、引退した方が良い人たちかもしれんなぁ……」       「ええっ……、なんじゃそれは!!」 「時々……老いた狼の遠吠えに聞こえたりする……」 「若い者に、聞かせてやりたいな……」 「やめた方が良い……。確実に自信を失う」 「そんなに、凄いか」 「人間の巾が違いすぎる……。ホントに、何でも知ってるよ。  呆れるくらい……。何にでも興味示すし、何にでも  真剣だもんな…………。それに応用が効くし……………。  ホント……まぁーすごい人たちだ……。  それに、……狼だから食い殺されかねない」       「ははははっ……まさか、そこまでは……」 「ダメダメ……その辺が、  命がけで事業をした事の無い者の甘さだ」 「ウッ……」 「……何にでも……命がけに見えるもんな……」 「うーーーん………ぜひ、傍聴させてもらいたくなったよ。  今度、ぜひ誘ってくれ」 「うん………………」 「……ダメか……?」 「お前なら、いいかもしれないな……。  話してみるよ」 「よろしくなっ……さっ、そろそろ、次の店に行くぞ………。  酒の量くらい勝たなくちゃ……な」 「………………うーん…………(;一_一)」       人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 にほんブログ村 ==================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。  それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。  良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。  『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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