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![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ^-^◆ 珍しく独りで……焼き鳥屋( "⌒∇⌒" ) 出先の街で焼き鳥屋に立ち寄った。時々来る街で、 この店は3回目……。夕刻の忙しい時間で、客も一杯だ。 店の人も慌ただしく立ち動いている。 カウンター内の広いエリアの中心に、 煉瓦で築いた大きめの火元があって、木炭が赤く輝いている。 勿論網の上には様々な具材が載せられて、 大将が忙しく、ひっくり返している。 歳の頃なら、30代中盤だろうか、 精悍な顔立ちで、濃紺の厚手の作務衣が良く似合う。 比較的若い主の影響だろうか、働いている4~5人の 若い女子店員の動きも軽く、表情も明るく、 フレンドリーな雰囲気だ。 いつものこの店の光景である。 ![]() ……が、今日は変化があった。 何時も居る女将さんが居ないなと思っていたら、 1時間ほどして現れた。 多分、大将の母親だろう。似た面影がある。 今日は、何か用事があったのか服装が違う。 仕事をする気はないようだ。 おやっと思った。数分遅れて恰幅の良い男性が現れたのだ。 女将さんの旦那、つまり大将の父親の様だ……。 初めて見た。年の頃なら60代前半だろうか。 横顔に大将に似た面影がある。 多分、この店の先代だろう……。 周辺のお客との会話で窺える…………。 ![]() カウンターも一杯、小上がりの二室も満タン……。 店員が走り回るような雰囲気。 「まだかねーーー」と奥から客の声が響く雰囲気。 この状況を見て、先代がブレザーを脱いだ。 奥に行って、作務衣を取って来てカウンターの中に……。 何と、その作務衣の色は濃いオレンジ……禅僧のような感じ。 「手伝うんだな……」と思っていたら、 大将はじめ店の全員に緊張が走った。 明らかに顔つきが変わったのだ。 一瞬の変化である。 余程、厳しかった先代なのだろう。 ![]() 大将は黙って焼き続けていたが……、 先代が来たので、焼き方の座を譲った。 たちまち、網の上の具材の量が2倍近くになった。 炉の周りをぐるぐる回りながら、 両手が目まぐるしく動く。 竹の櫛だから、焼けないように火の外側に出してある。 真ん中には、串に通していない焼き物が集合。 鮮やかな手裁きだ。生産性が一挙に2倍近く上がったのだ。 見ているだけで面白い、リズミカルな手裁きの光景である。 名人業だ……と思った。 大将は、次に焼く具材の準備でガラスケースに向かっている。 先代が、注文を書いた紙を持って、カンターに寄ってきた。 素早く、大将が焼き方の席に着く。 一言の会話もない見事なコンビネーションだ。 独りで店に行くとこんな光景を観察できる面白さがある。 ![]() 「お客さん、エビを頼まれていますが、 子供さんが多い様なんで、剥いてから焼きましょうか?」 「あっ、有難うございます。よろしくお願いします」 こんな会話が聞こえてきた。 先代はこのために、炉を離れてきたんだ。 「プロだ!!」と思った。 大変な気配りだ。 焼き手の技術だけでなく、サービスの原点もわきまえた先代だ。 感心して、ビールを空けた。 再び火に戻って、親子二人で、具材の返し…………。 会話はないが、大将も様々なものを学んでいるんだな。 ![]() ややあって、注文のピークも乗り切り、 店員の動きも穏やかになった。 先代は、さっさと作務衣を脱いで奥さんと帰って行った。 鮮やか!!実に鮮やか!! カッコ良い。 お客とエビの話をした以外は、一言も喋らず。 店の中が、元のリラックスムードに戻った。 この若大将も、こんな経験を積みながら、 成長してきたし、これからも成長していくんだろうな……。 いつもより、大将が……若く見えた。(^。^) 独り焼き鳥屋も、楽しいものです。(*^-^*) <鯛が二匹> ![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ==================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ![]() ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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