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カテゴリ:人を育てる
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![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ^-^◆ 若手のコミュニケーション能力の低下を想う<3> 係長「ウーーン、今の、鳥羽さんの話……、 最初の、声かけとか、名前を呼ぶとか、目を見るは、 何となく分かりますがね。 頼りにするとか、感謝するってのは……ちょっとですね。 こりゃー、全く無理な相談でしょう……」 鳥羽「分かります、分かります。そうだと思いますよ。 しかし、解決したいんですから、解決するんですよね。 だったら、一歩踏み込む必要が生じるわけです……」 係長「……うん、……まぁ、それはそうですが…………」 鳥羽「人って、誰もが承認されたいという欲求を持っています。 我々だって、少なからずありますよねーー。(^-^) したがって、こまめに承認し続けることが大切です。 その内に、若手社員のモチベーションが高まり、 承認してくれる人に対して、 少しずつ心を開いてくるでしょう」 係長「うーーん、何だか家庭の幼児教育みたいだな。 昔、我が子の……或る時期にやったような……」 鳥羽「……かもしれませんが、 彼等だって、企業内での初体験の、人間関係なんですから。 こちらも、慣れない事をやる必要もあるわけです。 とにかく若手の『承認されたい気持』を、満たすように、 行動する事、これこそが、この際は大切です」 係長「『承認』ですか……。 うーん、そういう事なんですね。 『頼りにする』……頼ってるぞという意志を伝えるか……。 『感謝の言葉をかける』……先ずは、有難う……かな? うーーん、成程……そういう事なんだ……。 はい、まぁ、一応の理解はしました……。( ̄ー ̄) 話を進めて下さい」 ---------------------------------------------------------- ![]() 鳥羽「では、進めましょうか。(^-^)二つ目は、 『適切に問いかける』ですね。 承認する事によって相手との距離感を縮めることが、 できれば、次に実践するべきは『問いかけ』になります」 係長「はいはい……なるほど……まっそうでしょうね」 鳥羽「距離感を縮めておいて、やんわりと教育に入るわけです。 こちらからの適切な問いかけによって、 相手が自分の考えを整理するチャンスが生まれます」 係長「『問いかけ』ですか……、問いかけ……ね」 鳥羽「はい、ちょっと専門的になりますが、問いかけによって、 相手の視座・視野・視点の転嫁を促がしたり、 主体性を引き出すなどの、 教育的な効果が期待できるわけです」 係長「視野・視点は分かり易いですが、 『視座』? ……というのは、 ものを認識する立場という意味の言葉ですかね?」 ![]() 鳥羽「はいそうです。ものごとを見る姿勢や、立場を言います。 『経済優先の視座による発言』とか、 『視座を高く保つことが、仕事においては大切だ』 のように使われます」 係長「物事の観察や考察をする『立場』を意味するわけだ。 一般的にはあまり使われませんね」 鳥羽「そうですね。 元々、『視座』の『座』というのは、 『家』『すわる』の象形から成り立っていまして、 『座る場所』『席』を意味する漢字ですね」 係長「ほう……座るのに『立場』ってのも面白いですね。(^-^) まず、仕事における本人の立場を しっかり認識させる様に働きかけるんですね。 鳥羽「そうですね。その様に仕向けると言っても良いでしよう」 係長「次の『視野』というのは、 視覚の広がりという意味の概念で……良いんですかね?」 ![]() 鳥羽「はい、具体的には、眼球を動かさずに一点を見つめる時、 その一点を中心として視覚の及ぶ範囲を言います。 『視野が開けた』『何かが視野を遮った』のように 使われますね」 係長「……うーん、眼球を動かさずにね。(゜_゜ )」 鳥羽「『視野』という言葉には、また、 ものごとを考えたり判断したりする範囲という 意味もありますね。 この場合は、『視野の狭い人間にはなるな』 『広い視野で、ものを見るべきだ』のように使われます」 係長「『視座』と『視野』……やや、混同しがちですね……」 鳥羽「このふたつの違いはですね、 『どこから見るか』を表す点にあります」 係長「どこから見るか…………ですか?」 ![]() 鳥羽「はい、『視野』がものごとを見る『範囲』に関する 言葉なのに対し、『視座』はものごとを見る 『場所(高さ)』に関係している点が特徴です。つまり、 『視座』が動けばものを見る範囲にも影響するので、 『視野』も変わることになります」 係長「ざっくり云えば、 視野は広く、視座は高く……てな感じかな?」 鳥羽「……ですね。次の『視点』ですが、『視点』とは、 『視線の注がれるところ』という意味の言葉です。 物を見る際に、目の焦点が合う一点を言います」 係長「うん、これは日常でも使うなぁ。 『視点が定まらない』のように使いますね」 鳥羽「そうですね。『視点』にはまた、 『物を見たり考えたりする立場』という意味もあります。 この場合は、『彼は独特の視点で世の中を見ている』 といった具合に使われますね」 ![]() 係長「なるほど、 『視点を変えることで、良い考えが浮かぶこともある』 といった使い方ですね……」 鳥羽「そうですね。『視野』や『視座』との違いは、 『注目する部分』を表す点にあります」 係長「注目する部分……?」 鳥羽「はい『視野』は、先ほど述べましたように、 ものごとを見る『範囲』を指しますが、 『視点』はその中で、『もっとも注意を注ぐポイント』を 指します。これらの点を踏まえると、3つの使い分けを しやすくなるはずです」 係長「なるほど……、確かにそうですね……」 鳥羽「ただし、問いかける際に留意すべきことが2点あります」 係長「うん? どういう事ですかね?」 鳥羽「ひとつ目はですね、 まずは、答えやすい問いを投げかけることです。 いきなり答えにくい難しい問いを投げてしまうと、 思考が、過度に緊張してしまって、それ以降、 問いかけられることに恐怖心を抱いてしまいます」 ![]() 係長「なるほど、なるほど……、確かにそうですね。 まずは、口を開かせなくっちゃいけませんね……」 鳥羽「二つめはですね、問いを連発し過ぎないことです。 立て続けに問いかけると、尋問されているような印象を 与えてしまって、せっかく開きかけた相手の心、 が再び閉ざされかねません……」 係長「要するに、教育する・鍛えるという観点からではなくて、 相手の様子を見るという姿勢でのアプローチですね?」 鳥羽「はい、こうした点を留意しながら適切な問いを若手社員に 投げかけていけば、相手から返ってくる発言の量が 少しずつ増えていくでしょう」 係長「いやーーー、これはけっこう難しく厄介なことですねぇ。 面倒くさいですよ」 鳥羽「……かもしれませんが、非常に重要なことですから、 しっかりと認識されて下さい。 係長「………………はい。分かりました……。 視座・視野・視点の転嫁を促がす為に工夫はするものの、 この3つの言葉は具体的には余り使わない方が良いかな? ちょっと、彼らが混乱しそうです。 はい、よく分かりました。次に行きましょう」 <続く> ![]() 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() ========================================================= ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今まで蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ![]() ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 人気ランキングに参加しています。 良かったら【ポジティブな暮らし】をクリックお願いします。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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