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愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

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2025.04.16
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カテゴリ:人を育てる













    

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   ^-^◆ 若手のコミュニケーション能力の低下を想う<3>


係長「ウーーン、今の、鳥羽さんの話……、
   最初の、声かけとか、名前を呼ぶとか、目を見るは、
   何となく分かりますがね。
   頼りにするとか、感謝するってのは……ちょっとですね。
   こりゃー、全く無理な相談でしょう……」

鳥羽「分かります、分かります。そうだと思いますよ。
   しかし、解決したいんですから、解決するんですよね。
   だったら、一歩踏み込む必要が生じるわけです……」

係長「……うん、……まぁ、それはそうですが…………」

鳥羽「人って、誰もが承認されたいという欲求を持っています。
   我々だって、少なからずありますよねーー。(^-^)
   したがって、こまめに承認し続けることが大切です。
   その内に、若手社員のモチベーションが高まり、
   承認してくれる人に対して、
   少しずつ心を開いてくるでしょう」

係長「うーーん、何だか家庭の幼児教育みたいだな。
   昔、我が子の……或る時期にやったような……」

鳥羽「……かもしれませんが、
   彼等だって、企業内での初体験の、人間関係なんですから。
   こちらも、慣れない事をやる必要もあるわけです。
   とにかく若手の『承認されたい気持』を、満たすように、
   行動する事、これこそが、この際は大切です」

係長「『承認』ですか……。
   うーん、そういう事なんですね。
   『頼りにする』……頼ってるぞという意志を伝えるか……。
   『感謝の言葉をかける』……先ずは、有難う……かな?
   うーーん、成程……そういう事なんだ……。
   はい、まぁ、一応の理解はしました……。( ̄ー ̄)
   話を進めて下さい」
----------------------------------------------------------



       


鳥羽「では、進めましょうか。(^-^)二つ目は、
   『適切に問いかける』ですね。
   承認する事によって相手との距離感を縮めることが、
   できれば、次に実践するべきは『問いかけ』になります」

係長「はいはい……なるほど……まっそうでしょうね」

鳥羽「距離感を縮めておいて、やんわりと教育に入るわけです。
   こちらからの適切な問いかけによって、
   相手が自分の考えを整理するチャンスが生まれます」

係長「『問いかけ』ですか……、問いかけ……ね」

鳥羽「はい、ちょっと専門的になりますが、問いかけによって、
   相手の視座・視野・視点の転嫁を促がしたり、
   主体性を引き出すなどの、
   教育的な効果が期待できるわけです」

係長「視野・視点は分かり易いですが、
   『視座』? ……というのは、
   ものを認識する立場という意味の言葉ですかね?」


    


鳥羽「はいそうです。ものごとを見る姿勢や、立場を言います。
   『経済優先の視座による発言』とか、
   『視座を高く保つことが、仕事においては大切だ』
   のように使われます」

係長「物事の観察や考察をする『立場』を意味するわけだ。
   一般的にはあまり使われませんね」

鳥羽「そうですね。
   元々、『視座』の『座』というのは、
   『家』『すわる』の象形から成り立っていまして、
   『座る場所』『席』を意味する漢字ですね」

係長「ほう……座るのに『立場』ってのも面白いですね。(^-^)
   まず、仕事における本人の立場を
   しっかり認識させる様に働きかけるんですね。

鳥羽「そうですね。その様に仕向けると言っても良いでしよう」

係長「次の『視野』というのは、
   視覚の広がりという意味の概念で……良いんですかね?」


    


鳥羽「はい、具体的には、眼球を動かさずに一点を見つめる時、
   その一点を中心として視覚の及ぶ範囲を言います。
   『視野が開けた』『何かが視野を遮った』のように
   使われますね」

係長「……うーん、眼球を動かさずにね。(゜_゜ )」

鳥羽「『視野』という言葉には、また、
   ものごとを考えたり判断したりする範囲という
   意味もありますね。
   この場合は、『視野の狭い人間にはなるな』
   『広い視野で、ものを見るべきだ』のように使われます」

係長「『視座』と『視野』……やや、混同しがちですね……」

鳥羽「このふたつの違いはですね、
   『どこから見るか』を表す点にあります」

係長「どこから見るか…………ですか?」


      


鳥羽「はい、『視野』がものごとを見る『範囲』に関する
   言葉なのに対し、『視座』はものごとを見る
   『場所(高さ)』に関係している点が特徴です。つまり、
   『視座』が動けばものを見る範囲にも影響するので、
   『視野』も変わることになります」

係長「ざっくり云えば、
   視野は広く、視座は高く……てな感じかな?」

鳥羽「……ですね。次の『視点』ですが、『視点』とは、
   『視線の注がれるところ』という意味の言葉です。
   物を見る際に、目の焦点が合う一点を言います」

係長「うん、これは日常でも使うなぁ。
   『視点が定まらない』のように使いますね」

鳥羽「そうですね。『視点』にはまた、
   『物を見たり考えたりする立場』という意味もあります。
   この場合は、『彼は独特の視点で世の中を見ている』
   といった具合に使われますね」


   


係長「なるほど、
   『視点を変えることで、良い考えが浮かぶこともある』
   といった使い方ですね……」

鳥羽「そうですね。『視野』や『視座』との違いは、
   『注目する部分』を表す点にあります」

係長「注目する部分……?」

鳥羽「はい『視野』は、先ほど述べましたように、
   ものごとを見る『範囲』を指しますが、
   『視点』はその中で、『もっとも注意を注ぐポイント』を
   指します。これらの点を踏まえると、3つの使い分けを
   しやすくなるはずです」

係長「なるほど……、確かにそうですね……」

鳥羽「ただし、問いかける際に留意すべきことが2点あります」

係長「うん? どういう事ですかね?」

鳥羽「ひとつ目はですね、
   まずは、答えやすい問いを投げかけることです。
   いきなり答えにくい難しい問いを投げてしまうと、
   思考が、過度に緊張してしまって、それ以降、
   問いかけられることに恐怖心を抱いてしまいます」


   


係長「なるほど、なるほど……、確かにそうですね。
   まずは、口を開かせなくっちゃいけませんね……」

鳥羽「二つめはですね、問いを連発し過ぎないことです。
   立て続けに問いかけると、尋問されているような印象を
   与えてしまって、せっかく開きかけた相手の心、
   が再び閉ざされかねません……」

係長「要するに、教育する・鍛えるという観点からではなくて、
   相手の様子を見るという姿勢でのアプローチですね?」

鳥羽「はい、こうした点を留意しながら適切な問いを若手社員に
   投げかけていけば、相手から返ってくる発言の量が
   少しずつ増えていくでしょう」

係長「いやーーー、これはけっこう難しく厄介なことですねぇ。
   面倒くさいですよ」

鳥羽「……かもしれませんが、非常に重要なことですから、
   しっかりと認識されて下さい。

係長「………………はい。分かりました……。
   視座・視野・視点の転嫁を促がす為に工夫はするものの、
   この3つの言葉は具体的には余り使わない方が良いかな?
   ちょっと、彼らが混乱しそうです。
   はい、よく分かりました。次に行きましょう」


             <続く>




     


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最終更新日  2025.04.18 11:32:06
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