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2025.12.24
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カテゴリ:二宮尊徳














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     ^-^◆ 学びの宝庫・二宮尊徳翁【10・完】

         学びの宝庫・二宮尊徳翁【9】



 大分前の事ですが、二宮尊徳翁の七代目子孫である
中桐万里子氏の講演に接する機会がありました。
そして……とても感銘を受けました。加えて、
彼女の著作本が『幸福論』というタイトルだったので、
その場で購入しました。

 以前から掲げている私のテーマ『皆で幸福になろう』に
ピッタリと思ったわけです。
何かと善きヒントが得られればと……期待したわけですね。

日常の生活を進める上でも、とても参考になる教えを、
中桐氏の講演と、本『幸福論』から頂きましたので、
お裾分けをしようと思い書き綴っています。

勿論、私の受け止め方ですから、独断に満ちている事は
言うまでもありません。(^。^)



    
 




====================================================



【 何が『相手のため』か 】

 尊徳翁が実行した飢饉対策の中にこんなものがありました。
まずは村人を、働くことができる者とそうでない者に分けます。
その上でそれぞれに声をかけるのです。

 
働くことができる者には、
できる限りの食糧を与え、必死で働いて欲しいと。

そして働くことができない者(老人や、幼い子供、
病を得ているもの、力の無い女性たちなど)には、
飢えをしのぐための最低限の食料を配ることにとどめ、
空腹に耐える忍耐を仕事と思って村の為に協力して欲しいと。

                夜話190などを一部要約



     



 働けない人をも「助けてあげるべき存在」等とは
決して捉えないのが尊徳翁です。

それは、彼らの内に自分が「助けて貰わなくてはならない者」
「弱い者」「小さく役立たない者」等という意識を
植え付けてしまうからです。

 負い目や劣等感、或いは依存心や甘え……。
いずれにしても全く生産的ではないものを芽生えさせます。

「助けてあげよう」とする行為は、相手への親切どころか、
相手を受け手に閉じ込め、
相手の尊厳や、
主体性や、
誇りを奪い、
代わりに「もっともっと」
「足りない足りない」という欲求を、
芽生えさせていく行為だと、尊徳翁は考えていたのでしょう。



      



 だからこそ彼は、荒廃した村の再建に際しても、
寄付金や補助金は一切導入すべきではないと捉え、
村は村の力で、荒れ地は荒れ地の力で、
立ち直りゆく方法を練り続けました。

 人を助けることは結局のところ「こんなにしてやった!」
「助けてあげた!」という自己満足感を生み出すだけの
劣悪なる偽善だと考えていたわけです。

現代でも「……のに」につながって対立の元になっていますね。
「してやったのに……」「助けてあげたのに……」

 尊徳翁はここで非力に見える人たちにも呼びかけています。
「空腹に耐えることを仕事だと思って協力して欲しい」と……。
どんな相手をも信じ、仲間としての敬意を払い、
ともに歩みゆこうとすること。
それが、尊徳翁のやり方でした。
人間の尊厳を何よりも大切に考えておられたのかもしれません。



      



 人が困っているなら助けることも大事でしょう。
ただ、安易に助けることで相手が知恵や工夫を生み出す機会や、
成長する機会という、
そんなかけがえのないチャンスを奪ってしまうかもしれません。

 私の経験では、
我が家の三男が幼い時にこれに似た感覚を味わいました。
考えさせようとしている時に、
上の兄たち二人がさっさと答えを言ってしまうのです。
兄たちを厳しく叱りましたが、キョトンとしていましたよ。

 相手を辛い目に遭わせようとか、
打ちのめそうとすることはもちろん論外です。
でも、相手が自分の潜在的な力を引出し、目覚め、
きらきらと「生きる」ことを願うならば、
「助けてあげる」ということ以外の関わり方が
必要になる事もあると、
尊徳翁は教えてくれている様な気がします。


          <完>


※ このシリーズ、長期のご愛読ありがとうございました。





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最終更新日  2025.12.24 11:27:13
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